夫婦の「話題がない」「会話時間が短い」のは雑談ができないから
この「雑談」の効果は、最も一緒に過ごす時間が長いパートナーとの間にも有効です。夫婦の会話には、大きく分けて「必要な会話」と「不必要な会話」があります。
「必要な会話」というのはいわゆる「報告・連絡・相談」。
「今日、○○ちゃんの保護者会に行ってきたわ」などの報告。
「明日は、飲み会だから夕飯要らないよ」などの連絡。
「自動車保険の更新ハガキが来てるけど、どうする?」などの相談。
家の中のことや家族のことを情報共有しながら進めていくために、最低限必要な物で、どんなに会話のない夫婦でも、これだけは行っているという会話です。これすらない夫婦は、すでに夫婦関係が壊れかけているといってもいいでしょう。
一方、「不必要な会話」というのが、いわゆる「雑談」。天気の話や日々のニュースの話、芸能人のゴシップから自分の趣味の話、近所の噂、さらにはジョークや駄洒落まで、そのジャンルは様々です。唯一共通しているのは「無くても問題ない会話」であるということ。まさにこれが「雑談」です。
そして、「夫婦の話題がない」「会話時間が短い」「話題が盛り上がらない」のは、「必要な会話」しかしておらず、雑談ができていないから。また、「だんな様がしゃべってくれない」のは、一般的に女性より男性が雑談が苦手だから。つまり、「雑談ができない」ことが、「夫婦の会話の悩み」の原点にあり、「雑談力」をつけることが、夫婦の会話の悩みの解決の切り札になるのです。
夫婦の間の雑談を盛り上げるテクニック
ビジネスの場での「雑談テク」として有効なのは「質問」「褒め言葉」「周囲の状況」。
「どちらにお住まいですか?」などの相手に関する質問
「そのネクタイ素敵ですね」などの褒め言葉
「雨が降ってきましたね」などの周囲の状況
などは、あまり親しくない相手にも使いやすい話題です。
夫婦のように、「すでに相手のことを知り尽くしている」「遠慮がない関係」「毎日会う」場合、なかなか上記のテクニックだけでは対応しきれない場合があります。
例えば、いきなり「今日の仕事はどうでした?」と質問しても、取引先の相手なら何とか会話をつないでくれるでしょう。しかし、だんな様だったら「別に」で会話が途切れてしまう可能性大。
夫婦間の雑談を盛り上げるためには、もう少しテクニックが必要です。ここでは代表的な3つのテクニックをご紹介しましょう。