交通量の多い通りから路地を1本入った住宅地の、四方を建物で取り囲まれた住宅密集地の一画に建つMさんの家は、コンクリートの大壁のストイックな外観とは裏腹に、内部には自然の光に溢れた、おおらかな空間が広がっていました。

コンクリートのストイックなマスク


写真をクリックすると次の写真に進みます
外観
1. 玄関以外に開口のない寡黙な印象の外観。
外観
2. 外階段の奥は、車1台分の駐車スペース。階段との間には白色の砂利が敷かれている。


緩やかな斜路に面した住宅に挟まれるように、大きなマスクを連想させるコンクリートの大壁が立ち上がっています。近づいて良く見ると、この壁は杉板を用いた型枠にコンクリートを打設し、木目を転写させた本実(ほんざね)仕上げです。高級感も醸し出す木目の表情がコンクリートの冷たさを和らげています。
リズミカルなデザインの外階段を上がると、杉板を横羽目張りしたスチール製の玄関ドアにたどり着きます。見上げると正面の壁面の傾きが庇を造りだしています。


◆建築データと建築家プロフィール