なお、ここではプリント商品ではない天然木を使った床板材フローリングのみを扱っております。
針葉樹のフローリング
■杉杉は柔らかく多孔質で熱を伝えにくい性質を持っているので、素足で歩いても暖かさを感じさせてくれます。また衝撃も少なく歩行感も良いです。逆に、柔らかいので傷も付きやすいというデメリットもあります。
杉は無塗装、またはオイル塗装で使用するケースが多く、調湿・消臭効果も期待でき、自然素材を好む方に多く使われています。以前、床・壁・天井にスギ無塗装を使用した老人福祉施設を視察に行った時に、おもらし等の独特の臭いなどがしなかったのは驚きでした。
節の無い製品と節がある製品、また赤味が多く混ざる製品と白味がほとんどの製品とがあります。両者まったく空間イメージが違うので実例写真を参考に比べるといいでしょう。
■パイン
杉と同様に柔らかい材で、ぬくもりも感じさせてくれます。経年変化でマツ独特のアメ色に変わっていく材が多いです。これも杉同様に、節の無い製品と節がある製品とがあります。両者まったく空間イメージが違うので実例写真を参考に比べるといいでしょう。
■檜
高級木材として、柱や床の間、神棚などに使われる檜。独特の香りはいやし効果があるとも言われています。木目も目立たず揃っている製品が多いので、全体にやさしい感じで好まれます。
■サイプレス
豪州ヒノキとしてオーストラリアから輸入されていて、外部造作材の方が有名ですが、ハードサイプレスとして室内フローリングとしても商品化させています。
日本のヒノキほど繊細な美しさはないですが、赤味のある木目でシロアリにも強い材です。
次のページからは固い材の多い広葉樹のフローリングについてご説明いたします。