証券会社・ネット証券会社/証券会社、ネット証券の選び方

証券会社で外貨を入出金するには?

証券会社へ外貨を入金したい、また外貨運用したものをその通貨で受け取りたいという投資家ニーズも増えていることから、最近では外貨の入出金を行う証券会社も増えています。そこでいくつかの証券会社を例に、証券会社による外貨入出金方法を解説したいと思います。

市川 雄一郎

執筆者:市川 雄一郎

証券会社・ネット証券会社ガイド

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外貨建て運用が効率的に!!

銀行であれば、外貨預金口座を開設することよって外貨の入出金が容易にできることはほとんどの方によく知られています。

証券会社でも外貨MMF、外債券や外国株といった外貨で運用する商品の取り扱いがありますが、外貨を外貨のまま入出金することについては、ご存じでない方も多いのではないでしょうか。

以前は証券会社の取り扱う外貨商品で運用する場合、日本円を外貨MMFで外貨に換えるのが一般的でした。外貨をそのまま使いたい場合は、数多くの手続きを行ったうえで証券会社の指定銀行へ口座を開くことで可能な場合もありましたが、手続きにかかる手数料が高く、証券会社によっては外貨預金への送金ができないことも多く、積極的に外貨を外貨として運用することが今までと比べると規制が多かったといえます。

外貨で運用してそのまま外貨で受け取りたいと考えていた投資家にとっては、決して効率的な方法ではなかったのです。

ところが、ここ最近になって証券会社が特定の銀行と提携することで、外貨の入出金が行える証券会社が少しずつ増えてきています。しかも、手間が以前と比べて格段に減り、手数料も低めに抑えられています。

これにより外貨を外貨のまま運用して、将来外貨のまま使うこともできれば、自分が決めたタイミングで日本円に戻すことも容易になりました。

それでは早速、いくつかの証券会社の外貨の入出金方法について見ていくことにしましょう。

楽天証券の場合

楽天証券では、「米ドル」「ユーロ」「カナダドル」「オーストラリアドル」「ニュージーランドドル」の5通貨において、提携銀行の外貨口座を開設することで入出金が可能です。入金はシティバンク銀行または三井住友銀行の二行の選ぶことができます。ただし、三井住友銀行の取り扱いは現在のところ米ドルのみとなっています。

三井住友銀行から入金する場合に入金手数料はかかりませんが、送金を依頼する金融機関で振込手数料等が発生する場合があります。必ず送金する際に確認するように注意しましょう。また、三井住友銀行の場合、送金をする際に事前にカスタマーサービスへ電話連絡をする必要など、多少面倒が惜しまなくてはなりません。

もう一行のシティバンク銀行から入金する場合、「シティバンク楽天証券外貨送金サービス」への事前登録をお勧めします。通常4000円かかる手数料が事前登録により1000円に割引されます。

SBI証券の場合

SBI証券はグループ銀行である住信SBIネット銀行の提携により外貨口座を開設すれば、「米ドル」、「ユーロ」、「オーストラリアドル」、「ニュージーランドドル」、「カナダドル」、「南アフリカランド」、「香港ドル」の7通貨において入出金が可能です。

しかも、原則としてシステムメンテナンス時間(19:00-19:30)を除けば24時間いつでも自由に送金ができるうえ、入金および出金かかる手数料をSBI証券が負担してくれるため、実質無料で入出金することができます。外貨の取り扱いでは一押しの証券会社といっていいと思います。

大和証券の場合

「ダイワ・コンサルティング」コースを利用している場合は店頭で手続きを行います。「ダイワ・ダイレクト」コースを利用している場合は、まず郵送で書類を提出して手続きを行います。

大和証券では「米ドル」、「ユーロ」、「オーストラリアドル」、「ニュージーランドドル」、「カナダドル」、「南アフリカランド」、「香港ドル」「シンガポールドル」「スイスフラン」「イギリスポンド」の10通貨の利用が可能です。通貨の取り扱いが多い証券会社といえます。

店頭で手続きをしない「ダイワ・ダイレクト」では、自身で開設した外貨預金口座届出書を大和証券に提出をし、その銀行から大和証券の指定するシティバンク銀行本店へ外貨を入金します。出金の際は大和証券へ連絡を入れて手続きをしてもらう必要があります。

出金の際は外貨送金手数料がかかりますが、送金銀行を大和証券の系列である大和ネクスト銀行にした場合、「外貨送金手数料キャッシュバックサービス」というものがあります。

大和証券口座または大和ネクスト銀行口座に送金した際に、1回の送金額が対象金額以上の場合に送金手数料相当額を返金してもらえるサービスで、大和証券を活用する方はぜひ利用したいサービスです。

グローバル運用の一歩を踏み出そう!

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手元の外貨も運用しよう!

各証券会社によって手数料が違うので、利用している証券会社または利用したいしたい証券会社に外貨送金の取り扱いについて確認してみましょう。

外国旅行で使わない外貨をタンス預金するのではなく、少しでも上手に運用することが可能な時代!外貨の取り扱いをしっかりと把握し、グローバルな資産運用の一つとして上手に活用してみてはいかがでしょうか!

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