(ステップ2)同じ満足を「安く」買う
次に考えてみるのは日常的な消費です。こちらについては今までと同じ満足をより「安く」買う方法がないか考えてみるのです。
毎日買っている200~300円の消費があったとします。お菓子でも飲み物でもかまいません。それを「より安い何か」に変える方法を考えてみます。コーヒーは飲むけど毎日スタバではなく、ファミリーマートやローソンのカフェラテを時々使ってみれば、値段はぐっと安くなります。5回に2回でも置き換えれば、3%どころか15~20%は安くなるでしょう。全部絞るのではなく、「安くても満足できるもの」を早くみつけ、「安い置き換えはしない買い物を残す」のも工夫のしどころです。
「同じものをより安く」も、当然追求してみたいところです。コンビニでお菓子を買わず、前日におかしのまちおか等の量販店やスーパーで買えれば20%くらい安いことはざらにあります。その日にコンビニで買わず、週末に買ったお菓子を鞄にいれて出社するだけで、消費税分を気にせずすむわけです。ネットショップも活用のしどころで、ガマンしない買い物はより安く買えば節約だけ達成できます。
ちょっとした面倒と手間で消費税分はクリアできます。「より安く」はぜひ追求してみましょう。
(ステップ3)そもそも「買わない」を考えてみる
最後に、少し考えてみて欲しいのは「そもそも買わないでもいい」という買い物の存在です。冷静に考えると、買うのをやめてもストレスを感じない買い物が毎日の消費の中には隠れています。本人も気づいていないことが多くて、数日やめてみたら、気にならないようなことが多々あります。
飲み代やギャンブル代、タバコ代などは高額消費なので、やめられれば消費税分の節約どころか貯金できてしまいますし、少しでも絞ることができれば、消費税分を乗り切る節約の可能性大です。惰性、というのはなかなか恐ろしいもので、いったんやめてみないと、「やめても困らない」ということに気づきません。
自分の中の当たり前を疑ってみることも、この春じっくり考えてみてください。
年収が増えないならその分ちゃんと削ること!
消費が冷え込んだら景気に悪影響を及ぼすので、買い物を控えるのはよろしくない、なんていう人もいます。経済評論家とか政治家とかそういう人の意見は無視してかまいません。あなたの年収が増えず、あなたの税金が増えるのであれば、それに見合う出費を削らなければなりません。そうでなければ、あなたはその差額を借金でやりくりするしかなくなります。貯金をしていた人は貯金を減らすしかありません。
あなたがムダづかいして社会貢献したぐらいで世の中の景気がよくなるほどの力はありません。しかし、あなたがムダづかいをして借金生活になったところで、誰も利息を立て替えてはくれないのです。国が借金を私たちに押しつけることがあっても、その逆はないわけです。
年収が増えないなら、ちゃんと節約。それが8%消費税に入るときのルールです。