4月消費増税はほぼ確定的
2014年4月より、消費税率が3%上がって8%になります。「まだあきらめずに反対してストップさせます!」と主張している政党もあるようですが、その実現はきわめて困難です。パフォーマンスとしては必要ですが、現実として期待することはできません。国民の多くが投票した政党が実行する政策について抗することは困難でしょう。私たちは現実的に、4月からスタートする8%消費税時代について考えていかなければならないわけです。前回の「3分間マネーハック」では、2月と3月はバーチャル8%消費税生活を行って、8%消費税生活に今から準備しようというお話をしました。今からでも間に合うので、ぜひチャレンジしてみてください。
→リンク 今から始めるバーチャル消費税8%生活
さて、今回は具体的な「家計を3%絞る方法」を詳しく考えてみたいと思います。
3%の昇給があれば乗り切れるが見込みは半々?
もしもあなたの毎月の生活費が15万円であれば、今までは消費税に7143円払っていました(本体価格が14万2857円ということ)。もし同じ買い物をし続けていくとすれば消費税は1万1429円になりますから、同じ生活を15万4286円で暮らす、ということになります。計算式はあまり難しいものではありませんから、エクセル等でちょっと考えてみるといいでしょう。
今の生活費÷105×100=今の消費額(5%消費税時点の税抜き消費分)
今の消費額×1.08=これからの消費額(8%消費前を含む金額)
今の生活費より増えた差額が消費税引き上げの影響ということになります。
(なお、家賃は消費税がかからないので、家賃は計算から除外すると正確な試算に近づきます)
もし、約3%の昇給が4月にあれば、この問題は解消されるのですが、消費税が上がれば昇給させなければならないルールはないので、自動的に解決するわけではありません。今年は景気が回復しつつあるため、昇給の実現に期待が高まっていますが、それでもすべての働く人の給料が上がることは難しいでしょう。
となれば、基本的に「3%増税分」を節約する発想が必要になります。
消費税3%引き上げの乗り切り方
3%消費増税を乗り切る基本的な手順は、以下の3つです。ひとつひとつクリアすれば、今回の8%消費税は乗り切れるはずです。今からできることもたくさんありますので、トライしてみましょう。(ステップ1)いらない固定出費をとことん削る
一番優先すべきで、もっとも効率的なものは「いらない固定出費」のカットです。自動的に引き落とされている出費のうち、削れるものを削れば、来月以降は引き落としがなくなり、その分お金が自動的に残ることになるからです。
銀行の預金通帳とクレジットカードの請求明細を手元に開いてください。毎月自動的に引かれている金額についてチェックしていきます。つまり、
電気代、ガス代、水道代、NHK、有料のケーブルテレビやCSテレビ料金、電話代、プロバイダー代(インターネット)、携帯電話代、生命保険料や共済掛金、いろいろなサービスの月会費、
などをひとつひとつチェックしてきます。このときいくつかの段階で整理するといいでしょう。
「利用していないけど課金されている」……サービス終了の手続きをする
「利用はしているけど頻度は低い」……契約の見直しを検討する
「日々の利用で節約が可能(電気代など)」……省エネ生活などをチャレンジする
「利用はしていて削りようがない」……当面維持し、見直しのチャンスはうかがう
スマホの料金プランなどはプラン変更で省エネになることが多々あります。また、そもそも課金されていたことを忘れていたような数百円から数千円の会費などは思い切ってストップしてみてください。ここで、数千円以上の節約になれば、8%時の負担は半分くらい乗り切れたことになります。
スマホ経由での自動引き落としなどもチェックしてみましょう。例えば、iTunes内で自動継続で課金されることもあります。
→消費税増税分を節約する2つめと3つめのステップは次ページへ