環境問題対策のための「グリーン債」
温暖化防止のための世銀債とは
今年1月、大和証券が世銀債のひとつである「グリーン世銀債」を販売し、話題になりました。(2010年4月12日現在、募集はしていません)。グリーン世銀債は、温暖化防止プロジェクトのための資金調達を目的に発行される債券です。再生可能エネルギーの導入による温暖化対策などは非常にお金がかかり、特に開発途上国の多くは対応することが難しいのが現状です。グリーン世銀債で集められた資金は、エネルギー関連や、植林など森林を保護管理(洪水を防ぐなどの災害防止にもなる)などのほか、厳しい環境下で育つ食料の開発などに使われます。
■大和証券 グリーン世銀債
エコファンドとの違い
環境問題対策に関連する金融商品といえば、環境問題対策関連の事業を行っている企業の株式などを中心に投資する投資信託「エコファンド」が有名です。ただしエコファンドの場合、エコファンドによって集まった資金がすべて、投資対象企業の環境問題関連事業にあてられるとは限りません。お金の使用目的までは限定されていないのです。
グリーン世銀債は、環境問題対策のために発行される債券として、資金の使用目的がはっきりしています。環境問題対策に関心が高い人にとって、それはグリーン世銀債の大きな魅力でしょう。
小額で世銀債に投資するなら、投信で
投信なら、小額から購入できる。自分の資金力にあわせて、社会貢献が可能?!
世銀債に投資する投資信託なら、1万円から購入できます。日興アセットマネジメントの「世界銀行債券ファンド (愛称:ワールドサポーター)」は良く知られています。また、日興AMでは世界で初めての、グリーン世銀債に投資する世界銀行との共同開発ファンド「SMBC・日興 世銀債ファンド(愛称:世界銀行グリーンファンド)」も運用を始めています。(グリーン世銀債の組み入れ比率は30%を目指す。)
一般の投信と同様に、価格変動リスクや為替変動リスクがある点は、きちんと理解したうえで、投資してください。