世銀債って、何?

世銀債って、何?

投資したお金が世の中の役に立ち、なおかつ自分の資産が増えたら、こんなにいいことはありませんよね。投資したお金が、企業の収益アップのために使われるだけでなく、社会的に意義の大きいことに使われることを望む投資家たちに注目されているもののひとつに世界銀行が発行する「世銀債」があります。

【INDEX】
■世界銀行とは? 世銀債とは?……P1
■メリットとリスク
■温暖化対策に特化したグリーン世銀債とは……P2
■エコファンドとどう違う?

 

世界銀行とは

世界銀行は、正式名称を国際復興開発銀行といい、第2次世界大戦で傷ついた国々の復興や開発を支援するために1945年に設立されました。今は貧困に苦しむ国々を支援するために、マラリア対策などの保健・医療分野、子どもの教育、災害からの復興、環境問題対策などの分野で資金を融資しています。
日本は、今は世界銀行に対して資金を供与する立場にありますが、戦後、世界銀行から資金を借り入れ、電力や高速道路などのインフラ整備を行ったという経緯があります。
世界銀行のサイト
 

世銀債とは

投資したお金が世界の支援に使われるというのは、うれしいこと

投資したお金が世界の支援に使われるというのは、うれしいこと

世銀債は、世界銀行が発行する債券です。世銀債の起債(債券を発行すること)によって集めた資金は、支援国に低金利で貸し付けられ、支援先の国のプロジェクトなどに使われます。

支援国が独自に債券を発行して資金を集めることも出来るはずなのに、なぜ世銀債が必要なのでしょうか。それは世銀債という信用力のある国際的な金融機関が発行することにより、債券の信用性が増し、比較的低い金利で資金を集めることができるからです。

支援を受ける国は経済的に不安定な状況にあることが多く、独自に発行した債券はかなり高い金利をつけないと買い手がなかなか現れません。これでは、発行国にとっては金利の支払い負担が大きく、投資家にとってはハイリスク・ハイリターンの債券となってしまいます。世銀債は、世界銀行の支払い能力の高さから、高格付け(S&P:AAA、Moody’s:Aaa)を得ていて、比較的安全性が高い債券といえます。

2010年4月12日時点で、購入申し込みが可能な世銀債には、たとえばマネックス証券の「世界銀行 南アフリカランド建債券」(4月21日14時締切)や、三井住友銀行SMBCフレンド証券の「世界銀行 米ドル建債券」「同 豪ドル建債券「同 ニュージーランドドル建債券」」(以上、4月27日締切)、「同 ブラジルレアル建債券」(4月26日締切)などがあります。関心のある方は、リンク先をご覧ください。

 

メリットとリスク

世銀債は外国の通貨建ての債券ですから、金利のほかに、為替差益が期待できるというメリットがあります。高格付けで安全性が高いのも大きな魅力です。投資したお金が人の役に立つ目的で使われるということがはっきりしていることから、社会的に意義の高い投資をしたいという投資家の気持ちに応えられる債券でもあります。

ただし、高格付けといっても債券は債券ですから、元本保証はありません。外国の通貨建ての債券ですから、為替の動きによっては為替差損が発生する可能性があります。国際的に社会的に意義のある目的をもった債券だから安心、というイメージを抱きがちですが、「投資にはリスクがあり、自己責任で行う」ということに変わりはありません。


「環境問題対策に関心の高い人」や「1万円程度から世銀債に投資したい人」は、次のページもご覧ください。