ドラマ/冬ドラマ情報

『明日、ママがいない』は野島伸司「風」ドラマ(2ページ目)

『明日、ママがいない』、社会の暗部をひねった視点から取り上げ、芦田愛菜のヤサグレ演技もすごい。『家なき子』から20年、その後継的ドラマです。さすが「野島伸司ドラマ」ともいわれますが、本当にそうでしょうか。脚本でも企画でもない、脚本監修って?

黒田 昭彦

執筆者:黒田 昭彦

ドラマガイド


家族思いになった?

最近の野島伸司脚本作品はまた傾向が変わってきました。一昨年はマザコン高校生(山田涼介)とそれを利用する母(鈴木京香)のコメディ『理想の息子』。昨年は引きこもりがちな高校生(佐藤勝利)に彼を助けて死んだ父(萩原聖人)が乗り移ってクラスの人気者になる『49』と親子関係をテーマにした明るいドラマが続いています。

世の中のニーズを汲んで変わったということもあるでしょうが、本人の変化ということも考えられます。マスコミに出てこない野島伸司ですが、『理想の息子』の打ち上げの時にできちゃった結婚をしたと話したそうです。全盛期には主演女優との浮名が相次いでいましたが、家庭を持ったことで変わったんじゃないでしょうか。

 

脚本監修

これまで『家なき子』など日本テレビのドラマで脚本を書かずに関わった場合の肩書は「企画」でしたが、『明日、ママがいない』は「脚本監修」です。

「企画」だと脚本は書かないけど、最初からどういうドラマにするか考えましたという感じですが、「脚本監修」だと関わりは弱めのイメージ。想像をたくましくするに「また『家なき子』みたいなドラマをつくりたいから、ちょっと脚本みてアドバイスしてよ」と依頼されたような。

抗議があった後で『明日、ママがいない』はネットでは野島伸司脚本だと間違ったことを書いているところも見られます。そうじゃなくて昔の野島伸司ドラマをみたいなのをまたつくりたかった「風」ドラマなんでしょう。

そういったことを頭において、『明日、ママがいない』が今後どうなるか、成り行きを注目していきたいと思います。
【編集部おすすめの購入サイト】
Amazonでドラマの DVD をチェック!楽天市場でドラマの CD・DVD をチェック!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます