家族思いになった?
最近の野島伸司脚本作品はまた傾向が変わってきました。一昨年はマザコン高校生(山田涼介)とそれを利用する母(鈴木京香)のコメディ『理想の息子』。昨年は引きこもりがちな高校生(佐藤勝利)に彼を助けて死んだ父(萩原聖人)が乗り移ってクラスの人気者になる『49』と親子関係をテーマにした明るいドラマが続いています。世の中のニーズを汲んで変わったということもあるでしょうが、本人の変化ということも考えられます。マスコミに出てこない野島伸司ですが、『理想の息子』の打ち上げの時にできちゃった結婚をしたと話したそうです。全盛期には主演女優との浮名が相次いでいましたが、家庭を持ったことで変わったんじゃないでしょうか。
脚本監修
これまで『家なき子』など日本テレビのドラマで脚本を書かずに関わった場合の肩書は「企画」でしたが、『明日、ママがいない』は「脚本監修」です。「企画」だと脚本は書かないけど、最初からどういうドラマにするか考えましたという感じですが、「脚本監修」だと関わりは弱めのイメージ。想像をたくましくするに「また『家なき子』みたいなドラマをつくりたいから、ちょっと脚本みてアドバイスしてよ」と依頼されたような。
抗議があった後で『明日、ママがいない』はネットでは野島伸司脚本だと間違ったことを書いているところも見られます。そうじゃなくて昔の野島伸司ドラマをみたいなのをまたつくりたかった「風」ドラマなんでしょう。
そういったことを頭において、『明日、ママがいない』が今後どうなるか、成り行きを注目していきたいと思います。