産後クライシスはむしろ回避しちゃいけない

夫が仕事にかまけて育児を妻任せにすることも許されないし、妻が産後クライシスを免罪符にして横暴に振る舞うことも許されない。お互いに、相手を理解し歩み寄る訓練の場として、産後クライシスは存在しているのだ。

子どもを育てている中で、さまざまな困難や危機に際しても、コミュニケーションパニックに陥ることなく、ふたりがいつでも力を合わせることができるように、ふたりの関係を強めるための訓練なのだ。

ときにはガツンとぶつかってもいい。大変だがしかしそれも決して無駄にはならない。最終的にお互いを認め合うことができれば、夫婦関係の成長というかけがえのない見返りが待っている。

それこそが、小野寺教授が指摘する、「ふたりだけの恋人同士に近い親密性は親になると急激に下がるが、それに替わって夫婦としての絆とでもいうべき別の意味での親密性が夫婦の間に生まれそれが一定の状態で安定して推移していくことが推察される。すなわち夫婦関係の質が親になると変化していくことが考えられる」ということではないか。

そう考えると、むしろ産後クライシスがない夫婦のほうがアブナイ。子どもが、反抗期を経験しないまま大人になるようなものだ。夫婦が成長するために必要な試練を経験していないということだ。長い人生の中で、これからやってくるであろうさまざまな危機に対処する免疫がつくられない。

子どもの反抗期を回避しちゃいけないように、夫婦間の産後クライシスだって回避しちゃいけない。そもそも回避しようとしたってうまくいかないからそれ自体がストレスになる。

次回は、間違いだらけの「産後クライシス」論争第4弾、「『産後クライシス』は夫婦を最強の『チーム』にする」として、そもそも「産後クライシス」という現象が起こる意味を考察する。




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