介護福祉士/介護福祉士試験について

介護福祉士試験に向けて9 認知症の理解

介護福祉士試験の出題範囲から「ここはおさえておきたい」というポイントをご紹介します。通勤途中などの空き時間などにご活用ください。

小山 朝子

執筆者:小山 朝子

介護福祉士ガイド

認知症の中核症状と周辺症状は確認しておくべし

これからの時代に介護福祉士として働く人にとって、必要不可欠になるのが認知症に関する知識です。そもそも認知症とはどのようなことなのでしょうか。

「原因となる疾患があり、脳に器質(臓器や器官に認められる形態的、解剖的性質)的な変化があり、日常生活が困難になる病態のことです。

認知症には「中核症状」と、「周辺症状」(BPSD:行動と心理症状)と呼ばれるものがあります。

前回の予習問題で出題した「中核症状」は脳の神経細胞が壊れることによって直接起こる症状です。直前に起きたことを忘れる記憶障害、いつ、どこ、がわからなくなる見当識障害思考や判断力の低下、失行(日常生活の動作や意思通りの行動ができない)、失認(物や音、重さ、形などを認識できない)、失語(言語機能が障害を受けた状態)などがあります。

ni1

認知症の周辺症状には抑うつも

一方、周囲の人との関わりのなかで起きてくるのが「周辺症状」です。主な症状としては、不安や焦燥、幻覚や妄想、抑うつ(精神的に落ち込む)、徘徊、不潔行為、攻撃的言動、睡眠障害などがあります。

認知症の中核症状、周辺症状については、近年の試験問題でも出題されていますので、再確認をしておくとよいでしょう。

次のページでは認知症だと間違えやすい症状を紹介します。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます