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金持ち体質は他人のフンドシをうまく使う

営業で仕事を取るとか、プレゼンテーションでやりたい企画を通すとか、チャンスをモノにするためには、自分を大きく見せることもときには必要です。

午堂 登紀雄

執筆者:午堂 登紀雄

ニューリッチへの道ガイド

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金持ち体質サラリーマンの仕事の仕方

営業で仕事を取るとか、プレゼンテーションでやりたい企画を通すとか、チャンスをモノにするためには、自分を大きく見せることもときには必要です。たとえば部下や後輩に説教するとき、経営について未熟な自分が「経営の要諦は……」とやるとバカにされるだけですが、「ドラッカーが言ったように……」とやれば、自分の主張をさも説得力があるように発信することができます。

これはいわゆる「他人のフンドシを使う」の例で、偉人や専門家の言葉を借りて自分の主張に重みを持たせるやり方です。あるいは自分の会社が海外進出を積極的にやっていると、「御社はすごいですね」と言われることがあります。

そのとき、「いやあ、自分はあの部署とは関係ないんですよ」と言えば、確かに正直者に聞こえるのですが、相手は「なんだ、この人はこの会社では重要なポジションではないんだな」とナメてしまうかもしれません。すると、商談で何かを言ってもあまり重みがなくなってしまいます。そこで、ちょっと言い方を変えてみるのも、自分の価値を高く見せる1つの方法です。

たとえば、「いやあ、実は現地での立ち上げにはこんな大変なエピソードがありましてね……」とやれば、すごい会社のカンバンを自分のものにできます。すると相手のあなたを見る目も、「もしかしたらこの人は会社の中の主要ポジションにいるのかもしれない。これからも付き合いを大事にしておこう」と思ってくれるかもしれません。

もちろんそうなるかどうかはわかりませんが、たったこれだけのことで自分の見せ方が変わるものです。「関わった」というとウソになるのですが、聞きかじった社内の話を紹介するのは、業務機密でもない限り、許されるでしょう。

それで相手がどのように受け止めようと、あくまでも相手の問題で、こちらには関係ありません。ダマしたわけでもありません。そうやって自分を大きく見せ、取引を継続あるいは拡大する材料になるのであれば、積極的に使うのがチャンスをモノにする戦略の1つでもあるでしょう。

だからといっていつまでも借りていると、いずれ化けの皮が剥がれるときがやってくるので注意が必要です。他人のフンドシは、あくまでも他人のものですから、やはり多用はしないで、早晩自分のフンドシを締める必要があります。他人のフンドシを借りつつ、その間に社内で重要なプロジェクトに入れるよう努力し、本当の自分の実績として語れるようになる必要はあるでしょう。

実績がないうちは、実績を作らなければなりません。そこで会社のカンバンや知人の実績を借りつつ、仕事を得て、経験を積み、実力を高めましょうということです。

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