リフォームするにはどうしても片付けが必要
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いつか使うかもと思ってとってあったジャムの空き瓶
設備の交換リフォームでは、中に入っているモノを全て出す必要がありますから、例えばキッチンのリフォームなら、ここ数年見たことがなかったようなタッパーやら、ジャムの空き瓶やらがぞろぞろ出てきたり、洗面台ならいつ貰ったかも忘れたようなシャンプーの試供品が出てきたり。
いつか使えるだろうと思って仕舞い込んでいたモノたちを、目の当たりにすることになります。
罪悪感があって捨てられないモノたち
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まだ使えると思うと捨てるには何となく罪悪感があるモノたち
そうしたら、出てくる出てくる。よくもまぁこんなに小さな食器棚や吊戸棚にこれだけのモノが入っていたと感心するほどの、食器やタッパー、ラップなど。
ソーサーが無いカップ、5枚でセットだったけれど2枚割れて3枚になったお皿、ハンバーガー屋さんで貰ったグラス、もう社会人になった息子さんが学生時代に使っていたお弁当箱などなど。
まだ使えるし、壊れたわけでもないし、もしかしたらまた使うかもしれないし。捨てるには何となく罪悪感があった、Aさんはそんな風に言っていました。特に大事なモノじゃないけれど、何となく捨てられない、そんなモノたちでキッチンの床は溢れんばかりになりました。
100万円以上もするキッチンにまたコレを仕舞う?

リフォーム後の新しいキッチンに仕舞うためにいったん段ボールに片付け
その時にAさんはふと思ったそうです。100万円以上もする新しいキッチンに、またこのモノたちを仕舞うのだろうか?
そう思った瞬間、ソーサーが無くなってしまったカップや不揃いの食器たちは、コレカラ取り付けるピカピカのキッチンには相応しくない、新しいキッチンにはそれに相応しいモノだけを仕舞おう、そんな風に自然と思えたそうです。
モノが罪悪感なく捨てられる喜び!
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リフォーム時にはゴミ袋にして10袋以上の不要品が出ることも少なくない
選別する基準は、使えるかどうかではなく、新しい暮らしに必要かどうか。モノに対する価値観が、リフォームをキッカケにくるりと変わったそうです。
選別の基準さえはっきりすれば、悩むこともなくどんどん捨てることができたそうです。罪悪感が無く捨てられるというのはこんなに持ちがいいものなのね!Aさんはそうおっしゃっていました。
よそいきのモノを自分のために
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いつかのためのよそいきのモノが、Aさんの普段づかいのモノに
いい食器を使うと、食事も美味しそうに見えるので盛り付けにこだわったり、今までは手抜きだった平日の1人ランチも、少し手間を掛けた料理をするようになったり、食生活も変わったそうです。
そしてこれは食器だけでなく、他の部屋にもどんどん伝播していきました。古い毛布、座布団、クッション、玄関マットなど、新しい暮らしに不要なものをどんどんと選別していきました。
古いネクタイを40本処分、その先にある新しい幸せ
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水まわりのリフォームからネクタイの選別に発展したAさん
でも実はよく見るとシミがあったり、微妙に流行に後れていたり。でも、古いモノがあるから新しいモノは買うのは何となくもったいない……そんな気がしていたそうです。
でも今度からは本当に欲しいネクタイが罪悪感無く買える!もちろんご主人もとても喜んでいるそうです。
リフォームは家が新しくなるだけではありません。その先にある生活すべてが変わる、ひいては生き方まで変わるチャンスなのですね。
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