介護福祉士/介護福祉士試験について

介護福祉士試験に向けて7 介護過程

介護福祉士試験の出題範囲から「ここはおさえておきたい」というポイントをご紹介します。通勤途中などの空き時間などにご活用ください。

小山 朝子

執筆者:小山 朝子

介護福祉士ガイド

新年が始まり、介護福祉士試験に向けてラストスパートで学習を進めている人も多いでしょう。仕事を終えてから試験対策をしている人は、深夜過ぎまで机に向かう日が増えているのではないでしょうか。試験前に体調を崩さないよう、睡眠はしっかりとって下さいね。

「介護過程」は点数アップが狙える項目

本記事で解説する「介護過程」は他の項目と比べると学習量は少なめで、試験に出題される問題も比較的解きやすい傾向にあります。点数アップが狙える項目でもありますので、要点は確実に押さえておきましょう。

そもそも「介護過程」とは、介護を実践するための思考と実践のプロセスのことです。 

前回の予習問題の回答からみていきましょう。「介護過程の意義・目的は『介護者本位の介護を展開できることにある』。○か×か」。正解は×。介護者本位ではなく、介護過程の目的は、「利用者」のよりよい生活の実現であり、その人らしい生活を実現することです。

介護過程の構成は以下のとおりです。
A  アセスメント
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アセスメントでは主観的・客観的(関係者や記録類から)に情報を収集します

1 情報収集
2 ニーズの把握および課題の明確化

B 介護計画の立案

C 実施

D 評価
上記A~Dの一連のながれは利用者との関係が続く限り循環します。終了するのは、利用者との関係がなくなったときです。

アセスメントを行う際には先入観をもたないことが大切です(過去の筆記試験に出題された内容です)。

介護計画を立てる際には、利用者の望む生活を実現するために解決するべき課題と目標達成に向けて提供するサービス内容や留意点などを記録します。

目標には、長期目標期目標があります。

長期目標は、生活全般のニーズが満たされた状態または解決すべき課題が解決した状態を表します。「~する」「~できる」「~の状態になる」といった表現で書きます。

短期目標は、長期目標の達成を目指して段階的に定めた目標のことです。

次ページで紹介するのは、アセスメントを行う上でも参考にしたい「障害高齢者の日常生活自立度」です
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