デジタル一眼カメラ/デジタル一眼カメラレビュー

ニコンの洒落っ気が生んだ一眼レフ「Nikon Df」(3ページ目)

銀塩一眼レフカメラのようなデザインにプロ用モデルNikon D4と同じセンサーを搭載した写真至上主義のフルサイズ一眼レフ。撮影に専念するため動画機能ナシ、インターフェイスは全てメカニカルダイヤルで統一、オールドレンズ対応の渋いカメラだ。

ゴン 川野

執筆者:ゴン 川野

デジタルカメラガイド

階調性豊かで高感度に強いセンサー搭載

説明用画像

オールドニッコール135mmF3.5で撮影。望遠レンズは比較的完成度が高いため、古いレンズを使っても満足できる結果が得られる。

説明用画像

同社のAPS-Cサイズ用のレンズも使える。レンズを装着すると自動的にセンサーサイズが変更され周囲がケラれる心配はない。作例は450mm相当で撮影。

説明用画像

レンズキットの50mmF1.8を絞り開放で使用。フルサイズとF1.8の組み合わせで被写界深度は極端に浅くなり、背景はかなりボケる。

説明用画像

ISO12800で撮影した作例。これだけ感度を上げても、ノイズが少なく解像度も高い。コンデジの名ばかりの高感度とは一線を画すものだ。

 

気持ちよく撮影できるカメラ

まず、「Nikon Df」が狙うターゲットはどんな人でしょうか。オールドレンズを沢山所有してるがデジカメに馴染めず、未だに銀塩一眼レフを愛用しているシルバー世代のニコンファンとか。確かにニッコールレンズは50年以上の歴史を誇ります。今回「Nikon Df」が対応した非AIレンズとは1959年から77年まで生産されたレンズです。77年3月から80年まではAIレンズで、86年からAFレンズが登場します。つまり27年前からすでにレンズはAF化され、36年前にAI化が始まっています。カニ爪方式の非AIレンズのほとんどが40~50年前に生産されたレンズです。いくら何でもそんなに古いレンズをフルサイズセンサー搭載の最新デジタル一眼レフに装着して、最高画質が得られると思う人はいないでしょう。

非AIレンズが使えることはあくまでも付加価値の1つであり「Nikon Df」のターゲットは写真が好きだけど、グリップが太くてやたら液晶表示があってボタンの沢山ある一眼レフに馴染めない、またはそのデザインがカッコ悪いと感じている人たちなのです。ボディだけで実勢価格約30万円近くする高級機ですから素材、質感、仕上げにもこだわり所有する歓びが感じられるカメラです。「Nikon Df」が毎年モデルチェンジするとは思えないので、最初は高い投資に思えますが、いいものを長く使いたいという人にもオススメの高級一眼レフです。



【編集部おすすめの購入サイト】
楽天市場で人気のデジタル一眼カメラを見るAmazon で人気のデジタル一眼カメラを見る
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
  • 3
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます