「投資には多額の資金が必要」のウソ
投資を始める前の私が「投資」に対して抱いていた印象は、「お金がたくさんないとできないこと」という、今思えば全く見当違いなことでした。「見当違い」と言ったのは、多額の資金がなくても投資をスタートさせることができるからです。投資は、少ない額で始めることができる。手数料を考えてみても、ほんの数百円ということも?
では、手数料はどのくらいなのかというと、松井証券の場合、約定額が10万円以下までであれば21円と、業界では最低水準なので、株価が1円であれば手数料を含めて22円で買うことができます。また。他にも楽天証券やSBI証券など、手数料が安い証券会社であれば、150円以下で買うことも可能でしょう。
ただし、株を買う場合には「単元株数」といって、「最低〇〇株から買ってください」というルールがあります。たとえば、誰もが知っているであろうトヨタ自動車や、餃子で有名な王将(王将フードサービス)であれば100株単位、東芝やNECは1,000株単位でないと、基本的には買うことができないのです。
ということは、仮に王将の株価が2,500円であれば、投資に必要な資金は25万円。東芝の株価が450円であれば、45万円が必要になる計算です。
一方で、私たちに馴染み深いNTTドコモや、ちょっとした息抜きにはかかせないスターバックス(スターバックスコーヒー ジャパン)は1株から買うことができます。ただし、1株だから株価が安いのか?というと、そうとは限りません。1株が数十万円するような株はざらにありますし、場合によっては100万円を超えるようなものも。
100株単位の銘柄を1株から買う方法
こう考えると、結局それなりのまとまったお金が必要になるのですが、証券会社が提供している「ミニ株」「プチ株」などのサービスを利用すれば、単元株数が決まっている株でも、10分の1の株数から買うことができたり、1株から買うことができたりします。先ほどの王将でみれば、10株から買うことができれば資金は2万5000円、1株から買うことができるのであれば2,500円ですむことになります。
このようなサービスを提供している証券会社をいくつか取り上げてみましょう。まずは、単元株数の株を1株から株を買うことができる証券会社と手数料。
カブドットコム証券の「プチ株」
手数料は、約定代金が2万円までであれば105円、それ以降は約定代金が1万円増えるに従って70円が加算されます。
マネックス証券の「ワン株」
手数料は約定代金の0.525%(最低手数料50円)。税込みです。
SBI証券の「S株」
1手数料は約定代金の0.525%(最低手数料52円)(税込み)です。
ノムラジョイの「まめ株」
手数料は約定代金の0・84%。最低手数料は税込み105。
単元株数の10分の1から株を買うことができる証券会社と手数料
リテア・クレア証券の「ミニ株」
手数料は約定代金の0.735%、最低手数料は945円で、上限は1万500円です。