薬剤師/薬剤師とは

薬剤師のお仕事 薬剤師レジデント編(2)(2ページ目)

薬学部を卒業後、臨床研修を受けるべくレジデントを目指す薬学生は増えています。また、すでに勤務している薬剤師の中にも改めて専門薬剤師を目指すためにレジデントを希望する方もいます。ここでは、現在どのような施設がレジデントを募集しているのか、またその試験の内容はどのようなものか等、具体的に見ていきましょう。

久保田 嘉郎

執筆者:久保田 嘉郎

薬剤師ガイド


面接だけでレジデントになれる!?

レジデント面接

レジデント採用試験は医療機関によって異なるので、行われる試験に沿った対策が必要になる

一般的にレジデント試験は、小論文や専門試験などを中心に行われますが、金沢市立病院茨城県立中央病院のように選考方法が書類選考と面接のみのところもあります(いずれも平成24年度募集要項)。合格すると地方公務員(それぞれ金沢市、茨城県の非常勤職員)の身分になります。

このように地方の公立病院の薬剤部レジデント採用は、書類及び面接で選考が行われることが多くあります。他にも、独自のレジデント試験を設けているところもあり、調べてみるといいでしょう。自分に合ったところが必ず見つかるはずです。

その際は、日本病院薬剤師会学術委員会がまとめている以下のサイトが参考になります。
薬剤師レジデント募集医療機関MAP

前にもお話しした通り、現在はレジデントの研修内容は施設により異なるので、過去にレジデントの受け入れがあるか、またレジデント修了後の進路等については、事前に問い合わせるなどして調べておく必要があります。

現在は、レジデント希望者向けの見学会等を行っている病院も多く、積極的に参加することで、詳細なレジデントプログラムや雰囲気を肌で感じることができるのでおすすめです。


レジデントが大病院勤務の近道になる!?

大病院レジデント

レジデントや研修生の中から正職員を採用するということは、以前から行われている。また、転職の際にもレジデント経験者は優遇される

大病院で働きたい。そう考える薬剤師は少なくありませんが、そのような病院の多くは採用にあたって欠員補充というような状態で、職員を公募しているところは少なく、欠員が出ると在籍するレジデントに声をかけている例がほとんどです。ですから働きたい病院がレジデントを募集しているなら、まずはレジデントとして入職することが近道です。


実際、京都大学医学部附属病院薬剤部のように、欠員はレジデントや研修生から採用すると明記してあるところもあります。ちなみここではレジデントと研修生の両方を募集していて、レジデントには臨時職員として給与が支払われますが、研修生は月額3万円ほどの研修費が必要になります。

併願もできるのでどうしても京大病院で働きたい、勉強したいという人には、どちらも応募してみることをおすすめします。

いずれにしても、レジデント採用においては薬剤師国家試験合格が条件で、不合格の場合はせっかく採用されても取り消しになってしまいますので、薬学生はレジデント試験に合格しても気を緩めずに国家試験に向けた努力が必要です。

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