使いすぎの心配がなく、家計管理に役立つ

 「WAON」「nanaco」「楽天Edy」「Suica」や「PASMO」などの非接触電子マネーは私たちの生活に浸透してきましたが、オンライン・プリペイドカードの裾野が着実に広がってきました。日本銀行のレポートによると2012年度の発行額は20兆5,177億円と、前年比7.1%増となっています※。2013年度の取り扱いもアップしていることは間違いありません。

プリペイドカードは、基本的に審査などが不要で、誰でも気軽に利用できるメリットがあります。また、匿名やニックネームで決済可能で、個人情報が漏えいするリスクが少ないのも特徴です(個人情報が必要なカードもある)。

また、主婦などにとって嬉しいのは、家計管理に有効に活用できる点です。例えば、月の初めに決まった金額を入金し、その範囲内で利用すれば、家計管理にも役立ちますね。使った金額はネットやメールなどで確認してこまめにチェック。さらに、子供にカードを渡すことで、お小遣い代わりにすることもできるのです。

入金や利用でポイントなどのインセンティブが付くカードも

ANAクラウンプラザホテル京都はホテル内施設で利用できる電子マネー「KYOTO PREMIUM CARD」をルームキーと一体にして運用を開始

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国内では流通系企業を中心にさまざまなプリペイドカードが発行されています。スターバックスコーヒージャパンの「スターバックスカード」、タリーズコーヒーの「タリーズカード」、出光クレジットの「出光キャッシュプリカ」、百貨店各店で利用できる「百貨店ギフトカード」などが代表的なカードとなっています。

中にはポイントや割引などのインセンティブが付帯されているカードもあるため、各店舗のリピーターやポイント好きの方はチェックをお忘れなく。例えば、タリーズカードは1杯の購入ごとに10円引きになります。また、モスバーガーで利用できる「モスカード」は、3,000円以上の入金で2%のボーナスポイントが受けられます。例えば、3000円の入金で60ポイント、5000円の入金で100ポイントを獲得できます(2014年3月まで)。

コンビニエンスストアで気軽に買える

三菱UFJニコスの「e-さいふ」

三菱UFJニコスの「e-さいふ」

最近では、コンビニエンスストアでプリペイドカードを見かける機会も増えてきました。セブン-イレブンやファミリーマート、ローソンなどでは、「Google Play」「GREE」「Mobage」「Amazon」「iTunes Card」「ニンテンドー」「LINE」といったオンラインサービスで利用できるカードが陳列販売されています。利用者は、24時間365日コンビニエンスストアで購入でき、各カードをコインなどで削ったコード番号をオンラインサービスに入力するだけで利用できる気軽さが喜ばれています。

また、「バニラVisaプリペイド」、「e-さいふ」、「Vプリカ」といった国際ブランドが推進するカードをコンビニエンスストアで見かけるケースも増えてきました(Vプリカはタッチパネル操作が可能なマルチメディア端末での販売)。各カードにはVisaのロゴマークが付いており、国内外のVisaインターネット加盟店でクレジットカードと同様に利用できます。また、楽天カードなどでは、子カードとしてプリペイドカードを発行し、会員が利用しにくかった小さなECサイトや海外サイトで便利に利用してもらう取り組みを行っています。

海外旅行者に便利なトラベルプリペイドカード

Tポイントも貯まる「キャッシュパスポート」

Tポイントも貯まる「キャッシュパスポート」

海外旅行者にお勧めしたいのがトラベルプリペイドカードです。アクセスプリペイドジャパンの「キャッシュパスポート」、クレディセゾンの「NEO MONEY(ネオ・マネー)」、JTBの「MoneyT Global(マネーティー グローバル)」は海外で利用できるトラベルプリペイドとなっています。海外での現地通貨の引き出しが両替等に比べて有利な条件で可能となり、かつクレジットカード等と同様に決済も行えます。例えば、キャッシュパスポートの場合、利用金額200円につき共通ポイント「Tポイント」が1ポイント付与されるカードもあります。また、MoneyT Global は、JTBトラベルデスクでのサポートが受けられるので、海外旅行の際は有効に活用したいですね。さらに、「NEO MONEY」は、口座管理手数料が無料で、セゾンカウンターで即日発行できるため、急な海外出張の際でも活用できます。

有効期限などに注意が必要

プリペイドカードを使用する上で注意しなくてはならない点もいくつか存在します。まず、多くのプリペイドカードには使用期限があり、その期限を過ぎると金額が失効してしまう点です。中には、半年といった短い期間のカードもあるので、チェックは忘れずに。

国際ブランド付のカードについては、月額・継続利用など、一部利用が制限されるケースがあります。また、航空券、高速バス、コンサートチケット、ホテルの事前予約などには利用できないケースがあるので注意が必要です。加えて、海外など、一部問題のある加盟店での取引では、悪質な業者の口座にチャージさせて支払われるといったケースも散見されています。

また、商品によっては発行手数料が必要なカードもあるので、プレゼント用途ならばともかく、自己利用の場合はクレジットカードのほうがお得な場合もあるので、使い分けることで便利に利用できるでしょう。

※日本銀行の「決済システムレポート2012」
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。