2泊3日 安・近・短の海外旅行徹底比較(4ページ目)

香港へ2泊3日 

中国本土（北京や上海）を旅した人が初めて香港を訪ねてみると、洗練されたサービスや品ぞろえに、感動や安堵感を覚えるといいます。そもそも香港は、安近短な海外旅行の元祖的な存在！ かつて英国の租借地だった時代には日本人観光客が数多く押し寄せ、特にグルメやショッピングを目的にした週末利用がさかんでした。ですから香港を知らない人は、ぜひ一度、訪ねてみることをおすすめします。

ちなみに中国返還時におけるホンコン・チャイニーズたちの海外移住は、ここにきてUターン現象がみられます。彼らたちの移住先ナンバーワンだったカナダ・バンクーバーも、冬季五輪が幕を閉じて新たな成熟過程を迎えているのが背景にあるからで、香港回帰に拍車をかけています。

香港旅行において悩むべき点は、滞在中、マカオに立ち寄るかどうかでしょう。しかし2泊3日の短い旅程なら、香港連泊でラグジュアリー・ホンコンを愉しむのがおすすめです。ビジネスシーンにおける国際会議やイベント・コンベンションなどで他国からの利用も多い香港は、ホテルが選び放題。限られた時間を上手に遣いたいのなら、ホテルを厳選して連泊フリープランを選ぶのがおすすめです。

週末香港の必勝法 

ソウル路線や上海路線は、ビジネス客を中心に羽田発着が人気。予約の埋まりが早く、料金も高めですが、このところ観光目的のリピーターも羽田利用に傾斜しています。しかし香港路線の場合、少し事情が異なります。羽田発の香港行き定期便は、日本を夜発ち、現地に深夜到着するため観光者には不向き。滞在時間を考えて成田発着を選ぶのが定石です。

成田発着なら全便デイリー（毎日運航）で、時間帯や航空会社に選択の幅があり、料金も抑えめ。ただし安いパッケージツアーの多くは、利用航空会社や時間帯を指定することができないのが一般的。初日は移動だけで終わってしまうというケースも……。ですから多少、追加料金を払ってでも、午前便を利用できるプランのものを選びましょう。昼過ぎに現地に到着した後は、簡単な市内観光やグルメで初日を充実させることができます。ちなみに成田を午後発つ便は、出発時間帯が夕刻に集中。ホテルにチェックインするのがミッドナイトになるので、注意してください。

近ごろの香港は、近くない・安くないというイメージが先行しています。物価は、中国他都市に比べると確かに高めですが、歴史的な背景からサービスにおける洗練度は高く、目の肥えた人に愛される土地柄！ スノッブで快適な旅を満喫したいのであれば、ハーバービューを。街歩きを堪能したいのであれば、シティホテルを選ぶようにしましょう。質の高いレストランがそろうので、グルメを目的にプラン作りをするのもよいでしょう。

詳細はこちら＞＞＞All About 香港