裏メッセージには良いものと悪いものがある

記事「子供とのコミュニケーション、言葉に頼っていませんか」では、ママが子供達に発している裏メッセージの存在について触れました。

「裏」メッセージというと、なんとなくイメージが悪いかもしれません。でも、ここでの「裏」とは「目に見えない」という意味です。だから、裏メッセージには、悪いものだけではなく、良い裏メッセージもあります。

先述の記事で用いた例を、ここでも引用して解説していきましょう。

■例1:
子供: 「ママ、来て来て! 見せたいものがあるんだ」
ママ: 「すぐに行くわ」
と口では言いつつも、実際に行ったのは5分後だった。


■例2:
子供: 「ママ、来て来て! 見せたいものがあるんだ」
ママ: 「すぐに行くわ」
と口で言い、すぐに家事の手を止め、子供のところに行った。

例1と例2を比べると、どちらが良くて、どちらが悪いかは一目瞭然ですね。例1は口では子供のリクエストに答えているものの、行動が伴っていません。例2ではママは言ったことを実際に行動に移しています。


できないことはできなくて仕方ない。きちんと言葉で伝えることが大切

でも、ときに、ママとて、子供の要求に答えられないことだってあります。先の例で言えば、「すぐに行くよ」と言いたいけれど、揚げ物の真っ最中で、実際には行けないこともあるのです。そういうときは、

■例3:
子供:「ママ、来て来て! 見せたいものがあるんだ」
ママ: 「ごめんね。今、手が離せないの。100まで数えて待ってて!」
と口で言い、子供が「い~ち、に~い」と数える声を聞きつつ、きりのいいところで手を止め、子供のところに行く。

という行動を取ることもできます。子供は、この経験により、「ママは100って言ったら、本当に100で来てくれた」と受け取ります。

このように、100%はかなえられないけれど、かなえられる70%を、言葉通りにきちんと行動でも示してあげれば、質のよい裏メッセージを届けることができるのです。

>>次ページは、裏メッセージを日々の育児に役立てるポイントについてです。