ケニア/ケニアの基礎情報

ケニアの治安(2ページ目)

「ナイロビ」と検索すると、関連ワードで「治安」と出てくるほど、ケニアを旅行する人にとって治安は気がかりなことですよね。ナイロビは決して安全な街ではありませんが、危険のリスクを減らすことは可能です。ケニアひとり旅暦22年の私がナイロビを歩くとき、常に心がけていることを、ここで紹介します

執筆者:武田 ちょっこ

犯罪から身を守る基本4つ

危険な地域は観光地と離れているとはいえ、その他の地域についても、「充分気をつけてください」と発出されています。でも、どのように気をつけたらいいの?って困っちゃいますよね。私自身は、以下の4つのことを常に気をつけています。

1. 夜間は絶対に外に出ない
キベラ地区の風景

近代的な街の裏には、100万人以上の人々が暮らすキベラ地区が広がっています

犯罪の多くがやはり夜間に起きています。とくに暗くなってからの事件は凶悪なものが多いので、たとえ数メートルの距離でも外には出ないようにしましょう。

どうしても外出しなくてはならないときは、必ずタクシーを利用してください。帰りも送り返してもらうように。流しのタクシーを探すために外に出るのも危険です。ホテルやレストランでタクシーを呼んでもらいましょう。

 

2. 昼間でも危険な地域には近づかない

シェルドリクス動物孤児院

シェルドリクス動物孤児院は街の南西約20kmにあります

危険な地域というのはダウンタウンなど、普段から犯罪被害が多く出ている地域です。そもそも観光で行くようなところではないので、パックツアーでは近づくこともないし、通常は問題ないと思います。

観光施設が多く集まるランガタ地区やンゴング地区は、ダウンタウンからは20kmほど離れているので心配ありませんが、ホテルから歩いて行くのはやめましょう。

ナイロビでの自由時間はタクシーで回ったり、市内観光ツアーに参加することをおススメします。

3. 人通りの少ない通りは気をつける
ナイロビ郊外の住宅街

閑静でのどかの住宅街。安心しがちですが、万が一を考えて気を抜かないように

雑多な街の中ではスリなどに気をつける必要がありますが、人目が多いので、かえって凶悪な事件は起きにくいものです。逆に人目が無いところで狙われる例もあります。

ナイロビの中心地から少し離れたホテルに宿泊すると、とてものどかで、人々は穏やかだし、のんびりした雰囲気。まさかここで犯罪が起きるとは思いもしないでしょう。でも、それを付け狙って不意打ちでやってくるバイク強盗が時々起きています。特に3人乗りのバイクには気をつけてください。
人通りが少ない所は、極力ひとりで歩くのを避けましょう。

4. 万が一襲われたら、すぐに金品を渡す

マサイマーケット

悪いのはほんの一部の人間。ほとんどの人がフレンドリーで親切ですよ

不幸にも強盗などに襲われた場合、とにかくバッグでも財布でも、持っているものを即座に差し出しましょう。犯人もいち早く逃げたいので、バッグだけ奪って逃げ去ることも多いようです。

パスポートもお金も、盗まれたってなんとかなりますが、命だけは奪われないように。とにかく何も考えずに手渡してしまいましょう。


以上は特にナイロビでの話で、ケニア旅行で訪れるのは国立公園がメインです。危険と言われる地域からは数百kmも離れた所ばかり。また、国立公園には公園警備官、警備員が配置されています。

必要以上に恐れることはありませんが、それでも犯罪は起きているので、一応の警戒はしておきましょう。

※以上は基本中の基本です。どんな旅行でもリスクをなくすことはできませんが、減らすことはできます。この情報だけに頼りきるのではなく、ご自身でもできるだけ予備知識を集め、治安対策を心がけておくことが大切です。楽しいケニアの旅になるよう、しっかり備えて出発してくださいね!

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。

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