設定からのアプローチ

●オートモードがおすすめ
スチールカメラでの夜景撮影テクニックについては、いろいろと紹介されていますね。では、ビデオカメラではどうかというと、家庭用のビデオカメラでは、まず「オートモード」がおすすめです。ビデオカメラのオート設定は非常に緻密に計算・設定されているので、どのような状況、環境でもベストな映像が撮れるのです。これは、どのメーカーのビデオカメラでも同じようにいえることです。そのため、ビデオでの夜景の撮り方解説が少ないのかもしれませんね。

したがって、まずはなにも考えずに、タイミングだけを見計らってオートモードで撮影することをおすすめします。

また、「自分なりにこんな映像を作りたい」と、はっきりとしたイメージがあるのであれば、マニュアル設定での撮影を行ってください。ただし、ビデオカメラでは、スチールカメラほど絵作りを楽しめるかというと、ちょっと難しいかもしてません。というのも、レンズの交換ができないので画角のバリエーションが楽しめない、あるいはフィルタの種類がそれほど多くないので、フィルタ効果が楽しめないなどの制約があるからです。でも、その制約を越えて自分なりの絵を作るとうのも、楽しみの一つではありますが。

●プログラム設定
オートモードの中でも、シチュエーションによってモードが設定できる機種もあります。たとえば、スポーツやビーチ、夕焼けといったオート設定に、「夜景」モードがある機種もあります。
▲「夜景」モードを備えた機種もある(Canon:いVIS HF S11)

▲「夜景」モードを備えた機種もある(Canon: iVIS HF S11の設定画面)

ただし、こうしたシーンに応じたプログラム設定だからといって、必ずきれいに撮れるというものでもありません。夜景モードでも、都会のネオンの中での撮影と、街頭が少しかない住宅街などの夜景では、ネオンの中ならきれいに撮れるが、住宅街ではオートモードよりもノイズによる粒状感が目立つといった場合もあります。

これらは、回りの明るさや利用されている照明の種類、数などによって設定値が自動調整されて異なってくるのです。ですから、撮影前に夜景モードとオートモードを比較し、きれいなモードの方で撮るように、臨機応変に使い分けてください。

●マニュアルでの設定

マニュアル設定でのポイントは、シャッタースピードと絞りです。設定名などは各メーカーによって呼び名が異なりますが、たとえば、「シャッタースピード優先」、あるいは「絞り優先」といったモードです。
▲「シャッタースピード優先」の設定

▲「シャッタースピード優先」の設定

▲「絞り優先」の設定

▲「絞り優先」の設定

当然ですが、「シャッタースピード優先」の場合は、シャッタースピードを遅く設定して撮影します。また、「絞り優先」の場合は、絞りを開いた設定で撮ります。どのくらいのシャッタースピード、あるいはF値(絞りの値)がよいかは、撮影する場所の状況によるので、設定値を変えながら液晶モニターで確認し、最適だと思える設定で撮影してください。
▲いろいろなモードで撮ってみよう。

▲いろいろなモードで撮ってみよう。


筆者の個人的な感想を繰り返しますが、夜景の撮影では、まずオートモードで撮ってみる。それで満足できなければ、プログラム設定やマニュアル設定で撮るというように流れを組み立てるのがベストだと考えています。これが、一番失敗のない夜景の撮影方法だと思います。