夜景の撮り方
夏に限らず、四季を通して夜景には魅力があります。筆者の場合、とくに冬の寒い日、キーンと冷えきった都会の夜景が好きだったりします。異常に、透明感があるのですよね。▲横浜の夜景
よく「上手な夜景の撮り方」があるなら教えて欲しいと聞かれるのですが、上手な撮り方としては、タイミング的なものと、ビデオカメラの設定の2つの方向からのアプローチがあると思っています。
タイミング的なアプローチ
タイミング的なアプローチというのは、「いつ撮るか」ということです。夜景だから夜に決まっているじゃない、というのは、ちょっと単純です。確かに、夜景だから夜なのですが、街がきれいに見えるタイミングがあると思うのです。筆者が好きな夜景は、日が落ちて間がない、空がオレンジから藍色へとグラデーションされている頃。そのグラデーションの空にビルのシルエットが重なり、窓の明かりが灯っている、このタイミングの街の夜景がきれいだなと感じるのですね。そして、もう少し時間が経ち、太陽の面影が、かすかにオレンジ色として残っている頃も好きです。
▲このくらいの空の明るさと街の灯りが大好き。
(ソニー:HDR-SR12で撮影した映像から切り出した静止画像)
▲これくらいの空の色も魅力的。
▲夜の帳が降りた横浜の夜景。これはこれで、魅力的。
完全に夜の帳に包まれてしまう直前の街には、まだ昼の活気が残っている。そんな活気が伝わってくる気がするのです。
もちろん、これは個人的な感覚なのですが、こうしたことを考えながら撮るのもよいのではないでしょうか。ただし、どこから狙えば一番きれいかなど、ある程度のロケハン(事前調査)が必要です。また、意外と長時間の撮影になるので、冬はちょっと大変ですよ。