触れずに操作できるエアージェスチャーが進化
では、カーナビ本体の特徴を、それぞれ紹介しよう。まずはカロッツェリア楽ナビから。楽ナビは昨年モデルから、画面に触れずに操作できるエアージェスチャーを採用した。これは、画面下部に3個のセンサーを内蔵し、画面に手を近づけたり、画面の前で手を左右に振ることで、あらかじめ設定しておいた機能が動作するというものだ。たとえば画面の前で手を振るだけでナビ画面からAV画面に切り替えたり、地図スケールを変更するといった操作ができる。2013年楽ナビは、このエアージェスチャーが機能アップ。昨年モデルは1つの機能しか登録できなかったのを2つに増やしたり、エアージェスチャーでできる操作を増やしたり、エアジェスチャー動作時の効果音を選べるようになったというあたりが進化した点だ。とくに、登録したスケールと500メートルスケール、または25メートルスケールの地図へ、一発で切り替えられるようになったあたりは、使い勝手が高まっている。ただし、カーナビ付近に手を近づけるのはカーナビを操作するときだけに限らず、ハザードを点ける、エアコンを操作する、タバコを消すなどさまざまある。その時にも反応することがあり、それが気に入らないならエアージェスチャー自体を切ることも可能だ。
測位精度、渋滞対応力。基本性能が素晴らしい
このようにエアージェスチャーに関しては、便利に感じる人とそうでない人が分かれると思う。が、楽ナビの魅力はカーナビとしての基本性能の高さと、通信モジュールを加えたときの渋滞対応力の高さにある。まず、現在地が圧倒的に正確。この正確さがあるから、交差点の直前に「右です」などと音声案内するジャスト案内のタイミングも良く、案内に安心感がある。これは、知らない道、知らない街を走る時にとても心強い。また別売の通信モジュールを加えることで、スマートループの渋滞情報が活用可能。これによって全国70万キロに及ぶ道路の交通情報や区間ごとの所要時間を把握し、単に距離が短いだけではなく、それらの情報を加味した上で、目的地まで早く快適に着くルートを提示してくれるのだ。しかもVICSやDSRCのように、情報を発信しているスポットを通らないと受信できないものと違い、最初から渋滞情報を加味したルート探索ができる。到着予想時刻も驚くほど誤差が少ないため、ドライブの予定を立てやすいのもうれしい点だ。これらはなによりもかえがたいカロッツェリア・ナビの最大の魅力である。