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大阪大学(5ページ目)

偏差値と教育実績で、上位に名前が挙げられる大阪大学。大阪という実利的な商人の町に根ざした「自由な発想」や「先見性」を持つ大学として知られている。その沿革や特徴、入試対策などを紹介していこう。

吉田 敦彦

執筆者:吉田 敦彦

学習・受験ガイド

大阪大学の受験英語

120分で問題は5題。形式はヒヤリングの導入以外、この数十年変わっていないが、若干易化している。1番の下線部和訳はその部分だけでなく、必ず全体を読んで意味を定義するようにしたい。2番の長文は標準的な問題だ。大阪大学の英語の特徴は、やはり自由英作と和文英訳にある。日本語をいかに理解して、英語に直していくかがポイントだろう。丁寧な添削が必要となる。

大阪大学の受験数学

理系数学は150分で5題、文系数学は90分で3題となっている。例年計算量の多い問題が出ていたが、最近減少傾向にある。2次試験では、かなり考えさせる問題が出るので、基礎を押さえた上で、過去問の十分な検討が必要だろう。一筋縄では解答できない難問揃いとなっている。

大阪大学の受験国語

前期文学部の場合、120分で4題(現代文2題、古文1題、漢文1題)が出題される。現代文に出題される小説は、難易度が高いことで有名だ。読解力を地道に養成する必要がある。古文・漢文については、教科書を中心に過去問を解けばいいだろう。文学部以外では、90分で3題の出題(現代文2、古文1)となっている。現代文では、抽象的な文章を読解する練習量が特に必要とされている。

合格力の基本は、教科書から

大阪大学の入試は問題数が多く、難易度も高いという印象だったが、この数年は若干易化してきている。しかし、難問であることに変わりはない。ただ、社会や理科の教科にも言えることだが、基本は教科書にある。教科書レベルをしっかり押さえながら、応用を常に意識した2次対策を心がけてほしい。
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