少額投資非課税制度(NISA)
来年2014年から少額投資非課税制度(NISA)が始まります。いままで、まったく投資をしてこなかった方が投資を始める大きなチャンスです。NISAは年間、100万円までの投資については非課税になる制度で、対象商品としては、株式、上場投信(ETF)、不動産投信(REIT)、株式型投資信託です。 今回から、数回に分けて、NISA投資でおススメの銘柄をご紹介いたします。まず、第3回は、「M&A(企業買収)」で会社を変革しながら成長してきたイチネンホールディングス (9619 東証1部)です。
M&Aって?
M&A(エムアンドエー)とは、企業の合併や買収の総称。英語の mergers and acquisitions(合併と買収)の略。他の企業を取得しようとする際には買収者やその子会社などに吸収合併させるほか、買収先企業の株式を買収して子会社化する手段が用いられることから、およそ企業の取得という効果に着目して合併と買収を総称するものである。(出典:ウィッキペディア)このM&Aを上手く活用して、会社を変革しながら成長してきたイチネンホールディングス (9619 東証1部)をご紹介しましょう。
【9619】イチネンホールディングス(東証1部)
大阪市淀川区西中島に本社がある自動車リースを中核としたイチネンホールディングス。創業当初の石炭販売から、ガソリンスタンド経営、自動車メンテナンス、オートリースなど、上手くM&A(企業買収)を活用して会社を変革しながら成長しています。「自動車分野」に主軸を置きながら、時代の変化に対応できる新規事業へも果敢に挑戦しています。■株式データ 12月4日終値基準
株価 759円
単元株数 100株
予想PER(連)7.13倍
PBR(連) 1.07倍
予想配当利回り 3.16%
時価総額 約194億円
■株価の推移
昨年2012年12月11日安値465円から、アベノミクス相場での割安株の水準訂正の波にのって、今年5月10日高値786円まで大きく上昇しました。その後は三角保ち合い相場となりましたが、信用の期日明けから再度上昇相場となり、高値を伺う動きとなっています。
■注目ポイント
・創業当初の石炭事業から、ビジネスを時代の変化に合わせて柔軟に変更し、会社を変革し続けてきた対応力です。
燃料販売(石炭)→燃料販売(ガソリン)→自動車メンテナンス受託→駐車場(パーキング)→化学事業(ケミカル)→車体修理管理サービス→機械工具販売→合成樹脂とM&Aを上手く活用して、会社を成長させています。自社の技術、資本力を見極め、上手く収益化出来そうな業態を、出来るだけ安く買収する黒田雅史社長の「目利き」のチカラが優れているのでしょう。
・当然、すべてのビジネスが百発百中で当たる訳ではなく、自社で展開した「カーシェアリング」、買収した「バイオビジネス」などの失敗した事業もありますが、大きな傷になる前に撤退しています。「決断・撤退」を素早く行える「オーナー企業」の利点が生かされているようです。
・株価的には、会社の変革が上手く株式場で評価されておらず、非常に割安な水準にあります。最も注目する点は、配当利回りが約3.16%と非常に高い点です。また、株主優待で「おこめ券」も貰えます。
・株価700円台で100株単位で買えることから最低投資金額が小さいことも魅力の一つでしょう。来年から始まるNISAでじっくり5年間保有できる銘柄としては、注目の銘柄になりそうです。
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