注文住宅/家づくりのイメージづくり・アイデア

わが子を事故から守る「家」のつくりかた(2ページ目)

厚生労働省の人口動態統計年報のここ数年のデータによると交通事故で亡くなった人は年間7千人ですが、家庭内事故で亡くなった人はその2倍近くの約1万4千人にも及びます。家を建てる際、予算や間取り、設備機器などに目を奪われがちになりますが、同時に住まいの安全安心についても十分配慮する必要があるのです。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


よくある事故と意外な事故

多い事故のひとつに不慮の溺死や、溺水や転倒、転落があげられます。不慮の溺死や溺水は、乳幼児から高齢者が多いのですが、そのほとんどは浴槽内で起きています。乳幼児がひとりで浴室に入り込み浴槽に落ちてしまうというような事故は、ドアノブにロックのあるものを選ぶことで防ぐことができます。家族が入り終わったら水を抜く習慣もつけておきましょう。

意外な事故としては、ブラインドやロールカーテンのヒモです。最近窓まわりをすっきりしたいという考えで、ロールカーテンなど、デザイン性の高い商品が市場に出回っています。その一方でブラインドやロールカーテンのヒモで子どもが首を引っ掛けてしまう事故が発生しています。ちなみに東京都はこの10月に「ブラインド等のヒモの安全対策」に関する議論をスタートさせました。どんな事故例が報告されているのでしょう。

・ブラインドのヒモを下ろしたままでちょっと目を離した際、自分で首に引っ掛けてとれない状態になっていた

・ロールカーテンのヒモで首がしまり病院に運ばれた

・カーテンを留めるタッセルが一歳児の首に引っかかり窒息して救急搬送された


対策としてはヒモ上のタッセルやブラインド等のひも部分のループが子どもの手の届く高さにないように注意をしたり、操作コードも子どもの届かない高い位置に留めるなどの注意が必要です。

子どもの事故は設計段階で配慮しておくこと、さらには使い勝手で注意することなど、気がついたら早めに対策を講じておくことでかなり防ぐことができます。

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