はじめに

行政書士受験に際して、予備校を利用しない人は、本を使って勉強すると思います。そこで、今回は、行政法の対策本についてお話をしたいと思います。

まず買うべきは六法

行政法の出題傾向には特徴があります。出題される法令のうち、行政手続法、行政不服審査法は、条文が中心に出題されます。判例が中心に出される行政事件訴訟法と対照的です。

毎年、行政手続法と行政不服審査法からは、5問前後が出題されます。行政法の択一試験が全部で19問ですから、約25%を占めます。その出題傾向は、条文の解釈というより、単純に条文の知識を聞いてきます。ですから、条文の読み込みが必要なのです。

条文を読み込むのに最も適したツールは簡易型六法です。そこで、六法を買うべきだと思います。代表的なものとして、有斐閣『ポケット六法』三省堂デイリー六法があります。

どんな六法がいいか

ただ、上記六法は行政書士試験用にカスタマイズされていません。試験に不要な法律が掲載されています。そこで、数社が行政書士試験六法を出版しています。条文だけでなく、条文解釈や過去問なども掲載されています。

行政書士試験六法は使い方に注意が必要です。情報の一元化をしないと、知識が安定せず、合格の確率を下げます。予備校本も使う、基本書も使う、行政書士試験六法も使うというのであれば弊害となります。
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行政書士試験でも基本書を使う人が増えてきました。


副教材は、ただ何となく使うのではなく、明確な目的がなければ使うべきではありません。また、ただ条文の読み込みをするという観点からは、注釈はかえって目障りになるかもしれません。

以上から、行政書士試験六法に情報を一元化、つまり「まとめていく」のであれば行政書士試験六法は有益でしょう。しかし、そうでなければ、有斐閣ポケット六法か、三省堂デイリー六法のどちらかを使用すればいいと思います。