株・株式投資/決算書からチェック!気になる銘柄の株価

バフェットの投資先企業の決算書の共通点とは?(2ページ目)

ウォーレン・バフェットが経営するバークシャー・ハサウェイが、新たにエクソンモービルに投資しました。バークシャーは、いったいどのような会社に投資しているのでしょうか? その財務上の共通点とは、どんなところにあるのでしょうか? 高い投資効率(ROE)と、世界経済の発展をとらえた増収増益が共通点として挙げられます。

日根野 健

執筆者:日根野 健

公認会計士ガイド

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コカ・コーラ、恐るべき収益力

バークシャーが過去から長らく投資している企業のひとつにコカ・コーラがあります。知らない人はいないですよね。

あのコカ・コーラを中心として清涼飲料水を製造販売する企業です。私もマクドナルドに行くと、つい、コカ・コーラを注文してしまいます。本社はアメリカ合衆国のジョージア州にあります。

バークシャーが保有する時価は1兆4500億円にもなります。

【図2undefinedコカ・コーラの株価チャート】

           【図2 コカ・コーラの株価チャート】


コカ・コーラも驚異的に株価が上昇していることがわかります。

では、コカ・コーラの決算書(2012年12月期)を見てみましょう。

売上高 4兆8000億円(480億ドル)
当期純利益 9000億円(90億ドル)
総資産 8兆6100億円(861億ドル)
自己資本比率 38.1%
ROE 27.71%
時価総額 19兆3900億円(1939億ドル)

となっています。

当期純利益÷売上高=約18.75% と非常に高い収益力であることがわかります。日本国内で飲料を取り扱う巨大企業といえば、キリンホールディングスです。売上高は2兆1800億円(2012年12月期)であり、当期純利益は560億円です。ROEは、6.2%です。

当期純利益÷売上高=約2.57% と非常に低い水準です。

収益性の面では、コカ・コーラ18.75%に対して、キリンホールディングスはたった2.57%。

資本効率(ROE)の面からいえば、コカ・コーラ27.71%に対して、キリンホールディングスはたった6.2%です。

コカ・コーラは、規模が大きいだけでなく、優れた収益性・投資効率を確保する経営が行われてきていることがわかります。


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