コカ・コーラ、恐るべき収益力
バークシャーが過去から長らく投資している企業のひとつにコカ・コーラがあります。知らない人はいないですよね。あのコカ・コーラを中心として清涼飲料水を製造販売する企業です。私もマクドナルドに行くと、つい、コカ・コーラを注文してしまいます。本社はアメリカ合衆国のジョージア州にあります。
バークシャーが保有する時価は1兆4500億円にもなります。
コカ・コーラも驚異的に株価が上昇していることがわかります。
では、コカ・コーラの決算書(2012年12月期)を見てみましょう。
売上高 4兆8000億円(480億ドル)
当期純利益 9000億円(90億ドル)
総資産 8兆6100億円(861億ドル)
自己資本比率 38.1%
ROE 27.71%
時価総額 19兆3900億円(1939億ドル)
となっています。
当期純利益÷売上高=約18.75% と非常に高い収益力であることがわかります。日本国内で飲料を取り扱う巨大企業といえば、キリンホールディングスです。売上高は2兆1800億円(2012年12月期)であり、当期純利益は560億円です。ROEは、6.2%です。
当期純利益÷売上高=約2.57% と非常に低い水準です。
収益性の面では、コカ・コーラ18.75%に対して、キリンホールディングスはたった2.57%。
資本効率(ROE)の面からいえば、コカ・コーラ27.71%に対して、キリンホールディングスはたった6.2%です。
コカ・コーラは、規模が大きいだけでなく、優れた収益性・投資効率を確保する経営が行われてきていることがわかります。