JPX日経400の構成銘柄とパフォーマンスは?
その結果、どのような400銘柄が選定されたのでしょうか?日経平均株価を構成する225社と比較しながら見てみましょう。日経平均株価への影響の大きい10社(ファーストリテイリング、ファナック、ソフトバンク、京セラ、本田技研工業、KDDI、信越化学工業、キヤノン、セコム、トヨタ自動車)は、JPX日経400にも含まれています。
逆に、日経平均株価の構成銘柄ではあるがJPX日経400に含まれない銘柄にどのようなものがあるかというと、パナソニック、シャープ、パイオニア、オリンパス、東京電力、中部電力、関西電力などです。
また、日経平均株価に含まれていないが、JPX日経400に含まれる銘柄(私が注目している銘柄)としては、パル、キユーピー、パーク24、リンナイ、SMC、エフピコ、ユニ・チャーム、イオンディライト、サンドラッグなどが挙げられます。どれも優れた企業ですが、企業規模がそれほど大きくありませんから、日経平均株価には含まれていなかったものと考えられます。
このようにしてみると、JPX日経400構成銘柄の特徴は、次のようにまとめられそうです。
・基本的には日本を代表する大企業である。
・業績の悪い企業は、大企業であってもきっちりと除外されている。
・中堅企業であっても業績が良ければ組み込まれている。
その結果、JPX日経400構成銘柄の3年ROE単純平均値は、11.1%となっています。ダウ平均株価構成銘柄の22.2%の半分に過ぎませんが、TOPIXの5.3%よりは大きくなっています。
東証の資料に基づき、JPX日経400とTOPIXのパフォーマンスを比較してみると、2006年8月末の基準価格を10000とすると、その7年後の2013年8月末の基準価格は、JPX日経400が7300程度(東証が公表しているグラフより目測)であるのに対して、TOPIXは6767に過ぎません。7年間で500ポイント程度の成果が出ているといえます。
パフォーマンスにするとJPX日経400が-27%、TOPIXが-32.3%です。
でも、ちょっとまってください。同じ期間のダウ平均株価や日経平均株価のパフォーマンスを調べてみると、ダウ平均株価は+30.1%、日経平均株価は -17.0%となっています。