反対理由3:「その後の投資判断にも偏りが出る」

知っている好きな会社への投資の結果が、うまくいっても、いかなかったとしても、その後の投資に偏りを生じさせます。これもあまりよくないと考えます。

投資がうまくいけば、「私の投資判断は悪くなかった」と自信をもってしまいます。「自分には企業を選ぶセンスがある」なんて考え始めたらむしろこれは投資に悪影響です。根拠のない自信に膨らむことも多く要注意です。

投資がうまくいかなかった場合は、「せっかく応援していたのに」というがっかりした感情が、投資そのものにもマイナスのイメージをつけてしまいます。応援するのはムダなので、マネーゲームとしてつきあえばいい、とまでドライになるとこれまた行きすぎです。

マラソンのスタート時点で全力疾走するようでは、ゴールまでたどりつけません。肩の力が入りすぎた投資をしないためにも「好きな会社」「応援したい会社」と入れ込みすぎない方がいいと思います。これが反対する3つめの理由です。

とはいえ、初めてで数万円ならアリかも

今回は、少し意地悪な話をしています。これで終わっては味気ないコラムになってしまいますので、さらにマネーハック的発想から、3つの対案を提示してみたいと思います。

(提案1)「好きな会社なので投資をしてみるけれど、会社の本当の実力は、正直分からないね」と考えるぐらいでいい。

(提案2)「どうもアテが外れたな」と思ったらさっと売ってしまってもいい。無理に「応援するからずっと売らない」と力まない。

(提案3)「好きな会社への投資といっても、高額を投じない」こと。投資初心者なのだから投資金額は少なめにすること。

私も基本的には、経済成長の果実を会社と、世の中と、投資をした個人とが分け合うことが理想的だと考えています。しかし、個人が財産を無意味に減らしてまで社会のために投資をする必要はありません。

この3つの提案が納得できるのなら、「好きな会社へ投資」もいいでしょう。

投資の本に書かれている「当たり前」、ちょっと疑ってみてはどうでしょうか。

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