民族・文化・自然の多様性に驚くインドネシア
カリマンタンはまさに野生の王国! オランウータンや猿たちとの出会いが待ってます
インドネシアにおける旅博のような「ツーリズム・インドネシア・マート&エキスポ(TIME)2013」が2013年10月18~21日、西スマトラのパダンで開催されました。インドネシア各地から81のホテルや旅行会社、ツアーオペレーターが集結したのですが、日本ではなかなか得られない情報の宝庫! なかでも興味深かったのが、アドベンチャー・ツアーです。
少人数の冒険リバークルーズ。船内にはトイレやシャワー、寝室も用意されています
インドネシアというと、バリ島のイメージが強いのですが、この国の多様性にはまさに目からウロコ。西はスマトラから東はパプアまで、民族や文化は様々、自然環境もバラエティ豊か。特にカリマンタン(ボルネオ島南部のインドネシア領)のエコツアーは、珍しい動物たちと出会える貴重な体験になることでしょう。
ここでは、カリマンタンの発着ツアーを開催している現地旅行会社(英語)をご紹介。インターネットや現地での申し込みのため、少々ハードルは高いかもしれませんが、旅の醍醐味がきっと味わえることでしょう。
カリマンタンってどんなところ?
ボートで進み、川沿いに出没する動物たちをウォッチング。テングザルの親子と出会えるかも!?
カリマンタンとは、インドネシア語によるボルネオ島のこと。英語の場合は、ボルネオ島南部のインドネシア領のことを差します。インドネシア領は5つのエリアに分かれていて、今回注目したいのは最も広大な「中央カリマンタン」。ほとんどがジャングルや湿地帯、川、そして農耕地が占めています。3つの部族からなるダヤク族が定住することなく暮らし、アニミズムを取り入れた信仰をかたくなに守っているそう。
オランウータンと会える中央カリマンタン
トレッキング中にひょっこりオランウータンと会えたら、ラッキー!
中央カリマンタンのワイルドライフのハイライトはタンジュン・プティン国立公園。ジャワ海に突き出た30万平方キロメートルを超える岬に広がり、600種の樹木や200種の蘭など動植物の宝庫。この国立公園は、オランウータンのリサーチとリハビリのための施設で知られています。オランウータンたちの餌やりの光景を見ることができるのは、3カ所のレンジャーステーション。「タンジュン・ハラパン」では親を失ったオランウータンの子供たちなどが暮らし、いちばん有名な「キャンプリーキー」では捕獲されてしまったオランウータンを自然に戻すケアを行っています。より静かな環境でオランウータンを見るならば「ポンドック・タングイ」がおすすめだそう。