育児の難所? 子どもの体調不良で悪化する肩こり症状
お子さんが体調を崩すとママの緊張感がいっきに高まることが多いです
例えば、お子さんが高熱を出し、なかなか熱が下がらないとき。喘息の発作で苦しむ姿を目の当たりにしているとき……ママの首、肩、背中は、筋肉のコリでパンパンに張ってしまうことがあります。
直接抱っこなどの介護が必要なわけではない分、お子さんの体調不良が、肩こりに結びついているとは思わない人も多いため、子どもが回復してきた頃に疲労がどっと出てしまったり、頭痛や肩こり、眠りが浅いなどの不調を訴えることが多いようです。子どもの体調を最優先と考えるママが多いことによる結果といえるのではないでしょうか。
子どもの不調による緊張・ストレス……ママの心身への影響
子どもの年齢により、肩こりにつながる要因は異なりますが、全てに共通しているものは「我が子を心配する気持ち」といえそうです。毎日子育てをしていても、ウイルス感染などで急な病気になってしまうと、動揺したり、心配になったり、子どもの苦しむ姿に心が痛くなったりと、子どもの体調不良によって、ママの心身は緊張しっぱなしになりがちです。子どもが眠っている夜中でも、いつもと違う寝息が聞こえただけでハッと目を覚ましてお子さんの状態を確認できるのも、緊張感を持っているためでしょう。子供を育てるために必要なママとしてのセンサー機能でもあるわけですが、やはり心身が休まらないと、肩の力を抜いてリラックスすることはできません。
子育て中のママの肩こりに多い要因
具合が悪いと小さいお子さんは泣くことが増えママの抱っこも増えることに
- 一晩中、子どもの看病が必要で、横になって筋肉の負担を軽減させる時間もほとんどとることができない
- 体調が悪くぐずったり不機嫌な場合は、抱っこをする回数が増えてしまい、抱っこにより首肩周りが疲労しやすくなってしまう
- .急な体調の変化に焦ってしまう。電話相談や病院へ問い合わせをしたりといった場合は、焦りと不安を伴い肩に力が入りやすい
- 子どもの背中を摩ったり、起き上がる時に支えたりといった中腰姿勢が増えることでの肩こりへの影響がある
- 薬を嫌がって飲んでくれないなどがストレスとなり肩こりにつながることも
- 看病が長期間に及んでくると、ママの疲労がたまり、疲れた心身を回復させる力が低下してしまう
- 子どもの看病で、家事や仕事などやるべきことのスケジュールが思うようにはかどらなくなることにより、時間に追われてしまい心身りに緊張が走りっぱなしになるママも
- 夜間や休日診療所へ連れて行くことに伴う、精神的な緊張や労力により肩こりが強まることも
育児中のママが知っておくべき肩こり解消方法
風邪の流行る季節かな?と感じていたとしても、お子さんが体調をいつ悪くするか、なかなか予想できないもの。その時のために、日頃の買い物を余分にしておくとか、やるべきことのスケジュールもゆとりをもって設定しておくことががベストですが、なかなか難しいのも現実です。そして、上記の肩こり要因を全てクリアするというのも、自分の都合だけではどうにもならないことであるため難しいでしょう。ですから、日頃の生活の負担にならない程度に、済ませられる用事は早めに終わらせて、いざお子さんの看病が必要になったときに、ママが気持ち的に追い込まれないようにしておきましょう。看病中は、周りのことが気にならないくらいに、お子さんのことで精いっぱいになることもあるかと思います。そのため、看病後の肩こりケアに力を注ぐようにしましょう。
■看病中にオススメのちょこっと肩こりケア・ストレッチ
手が空くたびに行うことができると良いですが、「やらなくちゃ!」と負担にならないように! ちょこっとリラックスさせるくらいの気持ちで取り組みましょう。
- 立ち姿勢で両手を頭上で組み、鼻から大きく息を吸いながら、組んだ手を頭上へ伸ばしていきましょう
- 頭上に伸ばし、両肘も伸びた状態で、いったん口から息を吐き、再度鼻から息を吸い込み、さらに組んだ手を天井に近づける意識で伸び上がりましょう
- ゆっくり口から息を吐いてリラックスさせます(1から3を数回くりかえします)
■看病後の集中肩こり解消方法
お子さんの回復に伴いホッとして気が抜けると、とたんに肩こりが気になり始める人もいます。それだけ、緊張感を持って頑張った体のコリを軽くさせましょう。
- 布団に仰向けで横になります。両腕は体の横に置いて力を抜きます
- 鼻から息を吸い、口から息を吐きながら、お尻で布団をグ~っと5秒間ほど押します
- 鼻から息を吸いながら、両肘を布団へ押し付けます(胸部が天井方向へ少し持ち上がるイメージ)
- 口から息を吐くときに、脱力します(1から4を数回繰り返します)