ファーストインプレッションは“洗練された走り”のひとこと

フェラーリF12ベルリネッタ

ボンネットを使ってダウンフォースを発生させるエアロ・ブリッジ、ブレーキ冷却エアインテークが高温時のみ開くアクティブ・ブレーキ・クーリングなどの技術を採用。Cd値は0.299、ダウンフォースは200km/hで123kgとされ、優れた空気力学的効率を誇る

試乗する前からそんな情報ばかり頭に詰め込んでいると、相当に荒々しい駿馬を想像してしまっていたけれども、実際のファーストインプレッションはというと、“洗練された走り”のひとことだった。
フェラーリF12ベルリネッタ

インテリアはスポーツ性と効率を実現しつつ、最大限の快適性を追求しているという

フェラーリF12ベルリネッタ

ステアリングには走行モードのダイヤルやスタートボタン、ウインカーなどが配置される

599に比べればボディサイズも小さくなっていて、見た目にもスリムになった印象が強い。中を見渡せば、そこにはラグジュアリィスポーツカーのお手本のようなダッシュボードがひろがっている。

路面にかなり近い位置に腰を落とし、ステアリングホイール(それにしても、最近のフェラーリはすべて、ハンドルセンターのプランシングホースエンブレムだけがどうしようもなくチープでまがい物のような質感なのだが……? )を抱え込むように座ってみれば、ボディサイズのダウン以上に、ひき締まった印象を受ける。

FF(フェラーリ・フォー)よりも、断然に逞しくラウドに目覚めたV12は、しばらくすると、すっとリーズナブルなサウンドレベルに落ち着き、均質で優雅な音と振動がキャビンを満たしはじめる。