住宅リフォーム/リフォーム事例~Yuuのリフォーム現場から

リフォームの現場から~子ども部屋の相談実例

様々な方面からリフォームに関するご相談やお問合せを頂いていますが、当初からコンスタントに頂き続けているのが、子ども部屋を2つに分けたいという相談です。記事で紹介した、ベッドと収納を一体化した間仕切り家具をそのまま作りたいという依頼もあります。

尾間 紫/Yuu

執筆者:尾間 紫/Yuu

リフォームガイド

リフォームの情報発信という仕事に携わるようになり、様々な方面からリフォームに関するご相談やお問合せを頂いてきました。そんな中で当初からコンスタントに頂き続けているのが、子ども部屋を2つに分けたいという相談です。

リフォームは現場調査をしないと始まらない

リフォームはまず現場調査からスタートする。

リフォームはまず現場調査からスタートする。

リフォームは、今ある家をベースに作り上げていくものですから、とにかくまずは現場調査、通称「現調(げんちょう)」をしないと始まりません。

現状次第で、ほんの小さな工夫でぐっとよくなることがあったり、逆にえーっと驚くほど大掛かりな工事が必要になり多額の費用が掛かってしまうこともあります。

ですから、寄せられる質問の多くは、その場ではなかなか答えられないものばかり。お問い合わせには基本的には一般論での回答をし、信頼できるリフォーム業者に相談するよう勧めています。

 

6畳を分けるリフォームをしたい、後でまた1部屋に戻したい

相談数が多いのが子ども部屋を2つに分けたいというもの。

相談数が多いのが子ども部屋を2つに分けたいというもの。

そんな中、10年以上前から相談数が多く、一般論と個別の事情にそれほど開きが無い事例として、「子ども部屋を2つに分けたい」というものがあります。

ただ壁を作って分けていいなら、わざわざ相談はしないでしょう。寄せられる相談の多くは、6畳というかなり限られた空間を2つに分けて子ども部屋にすることは可能か?後でまた1部屋に戻すことはできるか?というようなものです。

そこで登場するのが造作家具です。造作家具とは、家の寸法に合わせて制作する家具のことを言い、スキマ無くぴったり取り付けができるので効率よく空間を使えます。また造作家具は家具工場で製作して現場では組み立てるだけなので、工事の日数も短く、リフォームでは大活躍の家具です。

 

子ども部屋が必要な期間はそれほど長くない

子ども部屋を空き部屋のまま放置しておけば、家が傷みやすくなり、毎日の風通しの手間も大変。

子ども部屋を空き部屋のまま放置しておけば、家が傷みやすくなり、毎日の風通しの手間も大変。

子ども部屋を2つに分けるリフォームの方法にはいろいろありますが、この造作家具を使って2つに分けておけば、後でまた1部屋に戻すのも簡単です。

子ども部屋が必要な期間はそれほど長くはありません。基本的には就学期の思春期にあたる時期~独立するまでです。子供が独立してしまえば、その部屋は空き部屋になります。

子ども部屋をいつまでも空き部屋のまま放置しておけば、家が傷みやすくなりますし、毎日の風通しの手間も大変です。

子ども部屋を2つに分けたいという需要のメイン層は30代~40代ですが、最近では空き部屋となった子ども部屋を再活用したいという50代以上の依頼も目立つようになりました。

 

子ども部屋の間仕切り家具をそのまま作りたいという依頼

間仕切り壁とベッドと収納を一体化した家具で、部屋を効率よく2つに分ける(一級建築士事務所 OfficeYuu)

間仕切り壁とベッドと収納を一体化した家具で、部屋を効率よく2つに分ける(一級建築士事務所 OfficeYuu

というわけで、ガイド記事でも書いていますが、後に部屋の再活用がしやすいように、造作家具による子ども部屋の分割を勧めています。

下記の記事では、実際に私が横浜市で手掛けた実例をCGで再現しています。間仕切り壁とベッドと収納を一体化した家具で、部屋を効率よく2つに分けることができように作ってあります。そのままこれを作りたいというご相談も数多く受けました。
■子供部屋を2つに分けるリフォームのアイディア

他には6畳を2つに分けるために、屋根裏をベッドとして使うアイデア実例もご紹介しています。これは文京区で実際に設計した事例をCGで再現したものです。

 

子ども部屋は少々居心地が悪いくらいでちょうどいい?

そろそろ春に向けて、また子ども部屋のご相談が増えるシーズンがやってきました。子ども部屋の基本性能は、ベッド+机+収納。6畳あれば2つに分けることは十分に可能です。

また子ども部屋はあまり居心地がよすぎるのも、部屋にこもりがちになったり家族とのコミュニケーションが薄れがちになったりと考え物です。子ども部屋は少々居心地が悪いくらいでちょうどいいかもしれません。


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