スイーツのおいしさをより高めてくれるコンビニコーヒー
コンビニスイーツとコーヒーをセットで買えば、いつでも、どこでも手軽にカフェタイムが楽しめます
コンビニスイーツのおともに、皆さんは普段、何を飲みますか?恐らく、「コーヒー」と答える方が最も多いのではないでしょうか。ケーキや焼き菓子、菓子パンなどどんなスイーツとも相性がよく、コーヒーならではの芳醇なアロマが心地よいリラックススタイムを演出してくれます。
そんなコーヒーを巡って今、各コンビニが熱いバトルを繰り広げています。とりわけ話題となっているのが、「コンビニコーヒー」と呼ばれる商品ジャンル。注文ごとに1杯ずつマシンで抽出するコーヒーのことで、缶コーヒーなどと区別するため「カウンターコーヒー」という言葉でも呼ばれています。
各社が総力を挙げて拡販に取り組む背景には、コーヒーのもつ常用性によるリピーターの獲得に加え、お菓子やパンとのセット買いによる客単価の増加、女性客の取り込みなど様々なメリットが望めるという理由があります。
わずか5年余りで、市場規模が急激に拡大
オフィスでのデスクワークのおともや、ランチ後の1杯に、外でコーヒーを購入するオフィスワーカーは少なくありません
時を同じくして2009年10月より本格展開をスタートしたミニストップは、2010年11月にブランド名を「M’s STYLE COFFEE(エムズスタイルコーヒー)」と刷新し、全店(約2200店舗)に導入。続いて、ローソンは「MACHI café(マチカフェ)」、ファミリーマートは「あじわいFamima Café(あじわいファミマカフェ)」というブランド名で、カウンターコーヒーの強化に乗り出しました。
一方で、スリーエフは2004年2月より、店内調理型の新フォーマット「gooz(グーツ)」という独自ブランドを展開しており、2005年5月に店内で抽出した数種類のコーヒーから、お客が好みの種類を選んでブレンドできるという新しい売り方の「gooz COFFEE(グーツコーヒー)」を開発。スリーエフ店舗にも導入するほか、2012年6月からは「g-SELECT COFFEE(ジーセレクトコーヒー)」という新ブランドでも展開を始めました。
ローソンのマチカフェに使用されている豆。コンビニコーヒーも今や、コーヒー専門店に引けをとらない品質になっています
さらに、1杯100円という他を圧倒する価格での提供も話題となり、それに追随して値下げを敢行するコンビニも登場。これまでコーヒー専門店で購入していた人が続々とコンビニへ流出するという現象が起きています。この冬は、カフェよりもコンビニでホットコーヒーを買っていると言う人も少ないのではないでしょうか。
次ページでは、競合が激化している各コンビニの戦略に迫ります。