ようやく、言いわけ無しで使えるようになった
iPad miniのユーザーであれば、電子書籍を読むふとした瞬間に、文字のギザギザが気になったり、ゲームの最中にギクシャクする瞬間を経験したりしたことがあるはず。こんな時、「Retinaディスプレイではないから……」とか、「世代が古いCPUだから……」と自分に言い聞かせることがあったのではないでしょうか? こうした後に、「iPad miniは、小さいのが美点なんだ」と自分に言い聞かせて納得していたことがあるでしょう。iPad mini Retinaディスプレイモデルでは、こうした言い訳を一切することなく使えるようになりました。まず、ディスプレイは、先代の1024×768ドット表示から2048×1536表示になり、4倍のピクセル密度を持つRetinaディスプレイとなりました。先代のディスプレイも綺麗でしたが、Retinaディスプレイを観てしまうと、今まで見ていたディスプレイはまるで「窓越しにモヤのかかった景色」を見ていたかのように思えます。
処理能力は、現時点で最高クラスの性能を与えられました。先代と比較して、最大で4倍までに高速化された64ビットプロセッサのA7に加えて、M7モーションコプロセッサを搭載することで、CPUの負荷を軽減しています。また、グラフィックス性能は、最大で8倍までに高速化されています。
これで、サイズと重さが先代同様であれば申し分ありませんが、厚みが+3mmの7.5mmでiPad Airと同じ、重さはWi-Fiモデルで+23gの331gとなり、五百円硬貨3枚分程度増えています。いずれもRetinaディスプレイを搭載して増加した電力消費に対応するために、大型をバッテリーを搭載したためとされています。
美しい仕上がりのスピーカーとコネクタ部