アートを通じて考える、重力から開放された世界
豊田市美術館(愛知県豊田市):反重力 浮遊|時空旅行|パラレル・ワールド展
ふだん聞きなれない言葉「反重力」をテーマにした展覧会。河原温や、レアンドロ・エルリッヒ、エルネスト・ネトなどの世界的に知られた現代美術作家はもちろんのこと、音楽家のやくしまるえつこや、建築家の中村竜治など、ジャンルを飛び越えた展示が楽しめます。
上の作品画像は、建築家である中村竜治の『豊田市美術館のためのインスタレーション(仮)』。パソコンでは一見すると灰色の画像のように見えますが、じっと見てみると細くしなやかなピアノ線で形作られた円形が見て取れます。広い展示室内にフェンスのように自立して巨大に拡がりながらも、その細さゆえに威圧感を感じない、不思議な作品。
反重力とは、重力に抗するとされる力。今日の宇宙が加速し、膨張させている源であるとも考えられています。この言葉をテーマに、浮遊感や開放感など、まるで重力から開放されるような感覚を体感できる作品が展示されます。ふだんの生活では味わえない、新しい驚き、発見に満ちた展覧会です。
■DATA 反重力 浮遊|時空旅行|パラレル・ワールド展
展覧会名称:反重力 浮遊|時空旅行|パラレル・ワールド展
会場:豊田市美術館
会期:2013年9月14日(土)~12月24日(火)
開館時間:10:00-17:30
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(2013年12月23日は開館)
Web www.museum.toyota.aichi.jp/exhibition/2013/special/antigravity.html
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