デジタル一眼カメラ/デジタル一眼カメラレビュー

月から地球を見守るカールツァイスレンズ(3ページ目)

ソニーNEXシリーズで手軽に楽しめるカールツァイスレンズの魅力に迫ります。どこが普通のレンズと違うのか。作例とエピソードを交えながら説明します。これを読めばあなたもカールツァイスのうんちくが語れます。

ゴン 川野

執筆者:ゴン 川野

デジタルカメラガイド

現代に相応しい標準ズーム24mm~105mm


「Vario-Tessar T* E 16-70mm F4 ZA OSS」は35mm換算にすると24mm~105mmという焦点距離になります。スマホのカメラ機能のレンズは『iPhone』以外28mmと思ってください。24mmはそれより、もう少し広い範囲が撮れます。普通に使うならこれ以上の広角レンズは必要ないでしょう。望遠側は105mmとやや心許ない数字に見えます。コンパクトデジカメでも200mmや300mmが使えるのにと思うかもしれませんが、コンデジはセンサーサイズが小さいので望遠レンズの倍率を上げるのが簡単なんです。

それに200mmも標準レンズの50mmの4倍なので、本格的な望遠レンズが必要な場合は最低でも8倍の400mmが欲しくなります。1本までそこまでカバーして手持ちで使えるズームレンズは存在しません。欲ばりすぎてはいけません。24~105mmはコンパクトサイズで高性能が保てるちょうどいい焦点距離なのです。銀塩時代はみんな28~70mmをありがたがって使っていたのです。その後、28~135mm、28~300mmなどの高倍率ズームが登場しましたが、これは利便性追求型のズームで高性能を追求するには無理があると思って間違いありません。

説明用画像

82mm相当で撮影。奥に鉄橋、その奥に林が見える。徐々に背景がボケているため、非常に立体感のある写真になった。ポートレートには歪みが少なくボケがキレイな85mm付近がオススメだ

説明用画像

広角24mm相当まで引いて撮影。先ほどとは正反対で前景から遠景までピントが合って風景の状況が良く分かる。24mmは遠近感が強調され歪みやすい。人物ならセンターに入れればあまり歪まずに撮れる

説明用画像

105mmは中望遠レンズに分類される。200mmより遠近感が圧縮されず、自然な雰囲気で撮れるのが特徴。絞り込めばピントの合う範囲もある程度広くなる


 


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