不況になるとミニスカートが流行る?
ひとつの出来事から何が起きるかを想像する
※「桶屋理論」-「風が吹けば桶屋が儲かる」のこと。風が吹いて砂が舞い上がり、人の目に入って、目が見えなくなる人が増える。目が見えない人は三味線を弾く仕事について、三味線の需要が増える。三味線はネコの皮から作るので、ネコが乱獲され、天敵が減ったネズミが増える。増えたネズミが家の柱をかじって家が傾き、瓦が落ちて当たって死ぬ人が増える。ゆえに桶屋が儲かる、というものです。(いろんな選択肢がある今と比べると、時代背景が違うため苦しいですが)
たとえばなぜ好況になるとミニスカートが流行るといわれているかというと、開放的な気分になるからだそうです。逆に、不況になるとミニスカートが流行るといわれることもあります。それはなぜか。生地の面積が少なくコストが安いため安価で提供できるからとか、諸説あるようですが、自分なりのオリジナルなロジックを考えてみましょう。ちょと無理矢理っぽいですが、こんな説明もできます。
不況になる
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お金がなくなり、結婚や遊びを避ける男性が増える
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出会いを求める女性にはハードルが高くなる
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女性は自分自身の魅力をアピールする必要が出てくる
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手っ取り早いのが「見た目」でアピールすること
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ミニスカートをはく(ホント?笑)
行動レベルに落としこめるか
この思考法で重要なのは、「では自分はどう動くべきか?」まで考えることです。たとえば「2020年のオリンピックは東京開催が決まった」というニュースを見たとき、連想ゲームで自分の行動まで落としこんでみましょう。
東京は五輪関連施設やインフラ整備を中心に一大リニューアルが行われる。
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都市整備・公共事業による雇用が増える
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地方だけでなく海外からも労働者および観光客がやって来る
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住居が必要になる
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いきなり家を買う人は多くない
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賃貸物件、サービスアパートメント、ホテルなどの需要が増える
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賃貸経営(不動産投資)が有望ではないか
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しかし、五輪終了後の反動で東京の経済は落ち込む
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では、落ち込んでも大丈夫なように、東京のどこで不動産投資をすべきか?
こうした連想ゲームは、ビジネスでは「シナリオ分析」と呼ばれます。これは仮説力+ストーリー構成力を必要としますから、予見力を高めるのに格好のトレーニングです。
(参考)
「なぜビニール傘を3本以上持っている人は貧しいのか?」(ぶんか社)