全米で流行のレストラン銘柄に注目!

アメリカで人気のチポトレ・メキシンカン・グリル

アメリカで人気のチポトレ・メキシンカン・グリル

アメリカで流行しているメキシコ系ファストフードのチェーン店、チボトレメキシカングリル(証券コード:CMG)をご紹介したいと思います。同社の提供する比較的安く、そして健康・天然志向(ヘルシー&オーガニックのトレンド)の強まりに乗ったメキシカンフードは10年ほど前より全米で流行しています。

株式としても5、6年前より多くの注目を集めてきました。正直、今から同社株を取り上げるのは、完全にその成長のピークを逃しており、タイミング的にはかなり遅いと思います。それでも同社は今なお米国で店舗数を拡大しており、まだ成長余地を残します。株価的にも高値更新が続いており、もうこれ以上伸びない、ということもないと思います。例えば数年前にプライスライン(PCLN)を紹介した際、その株価は400ドルを超え、会社としても十分に成熟しておりました。しかしプライスラインはその後も成長を続け、株価1,000ドルを超えました。チボトレメキシカングリルの株価は現在500ドルを超えていますが、全米での店舗数を現在の2倍まで拡大できる予想もあるので、同様に株価1,000ドルにならないとも限りません。

ただプライスラインのようにまでならないとしても、このような大成功したレストラン株を覚えておくことは、他のマーケットを見る上でも重要と思います。カジュアルなレストランチェーン店で、それがその国の文化やトレンドにうまく乗ったとき、大変魅力的な株になると言う大成功例です。昔このような株の代表はマクドナルドでした。その後にスターバックスが多くの国でコーヒー文化を捉えました。いずれも時流を捉えたのち、急激に横展開させたことで成長しました。同様にこれから先、日本や中国でこのようなチェーン店が出てくるはずです。レストランではありませんがユニクロなどもその一例です。欧州にはザラやH&Mがあり、いずれも株価数十倍から百倍以上となります。食や衣服に関するチェーン店が中心となるでしょう。

大流行したチェーン店の力を感じられる企業

チボトレメキシカングリルは今からちょうど20年前に、米国コロラド州でごくごく小さな最初の1店舗を開店しました。今もこの店は同社全ての中で最も小さな店舗として営業しています。そして現在に至るまでその中心的なメニューはそれほど大きく変わっていません。メキシコの代表的なファストフードであるタコス、ブリート、サルサなどを提供するカジュアル・レストランです。マクドナルドやケンタッキーフライドチキンに比べるとワンランク上ですが、ファミリーレストランまではいかないお店です。ファストフードレストランと普通のレストランの中間に属し(価格的にも、グレード的にも)、それでいて早さはファストフード並、しかもトルティーヤの中に包む肉や野菜などの具材やソースを自分の好きなようにオーダーメイドできるという特徴があります。

お店のコンセプトは今も昔も大きく変わりませんが、その規模は劇的に拡大しました。最初の1店舗が大盛況となると、 2年後にようやく2号店、3号店の開店にこぎつけます 。そしていまや全米に1,500を超える店舗を持ち(海外はカナダとロンドンに各5店、パリに店舗)、従業員数は7,000人を超え、売上高は10年前の3億ドルから今年30億ドルへと成長しました。 2006年1月にニューヨーク証券取引所へ45ドルで上場した株価は現在543ドルとなって、日本円で1兆6,000億円を超える時価総額価値を持つ会社へと成長しました。大流行したチェーン店の力を感じられる数字です。

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