米国株の注目企業4:2年で10倍の急成長オンライン旅行会社
 

決算発表シーズンの米国市場では、高いPER倍率を維持しながら、好決算によって高い増益成長と利益率を同時に示し、舞い騰がる株価が止まらない銘柄が連日のように見られます。日本では、勿論好決算で少し騰がる株は多数ありますが、これほどまでにパワフルに上場来高値を数ヶ月ごとに更新し続ける株が一つでもあるでしょうか? 結局のところそれはファンダメンタルズの違い(法人税率、高齢福祉社会、グローバルリーダーシップ力)に起因し、日本には3ヶ月ごとに100%成長をしながらROEが30~50%あるような銘柄は殆ど皆無だから見当たらないのです。

これらの急成長株の1つが、今回ご紹介する米オンライントラベルエージェンシーのプライスライン・ドットコム(PCLN)です。日本の大手証券では楽天証券などで取扱のある銘柄です。同社は古くからあるIT会社であり、ビジネスモデル自体は90年代的であり、当時ナスダックのドットコムバブル時代から存在している株です。ドットコムバブルがクラッシュして一桁台に落ちた株価は2001年に一早く50ドルを回復するなど、割としっかりした実績を出していたネット銘柄でした。しかし米国のオンライン旅行業界は早くから成熟しており、同社より大きいエクスペディアやトラベロシティーなどとの競争も熾烈であり、株価は2006年あたりまでのらりくらりとした状態が続いていました。そして本当の上昇は創業からかなり遅いここ数年にやってきた様子であり、2008年に100ドルを突破していた株価はリーマンショックで一時45ドルに沈みましたが(バイドゥも当時10ドルまで下がりました)、その後2年で10倍近い上昇を見せ、2010年11月には好決算で428ドルの上場来高値をつけたばかりです。

□プライスライン・ドットコム(PCLN)の株価チャート(週足、3年間)
http://mailsrc.gladv.co.jp/ggr/pcln_chart.png

チャートは断続的に大小のカップを形成しながらいずれも商いを伴って前回高値を突破すると、以後弾みがつくパターンです。このようなタイプの銘柄においては安値を拾うというより、出来高をつけて最高値を更新した瞬間を買い乗せる方がよい様子です。なぜなら下がる時はどれくらい深く下がるかはパターンがなくまちまちですが、商いをつけて高値を抜けた直後は一番よく上昇する時期になる確率が高いからです。もちろんどんな銘柄でもリーマンショックのような世紀の暴落時は一緒に暴落しますし、また今年5~8月までの大幅調整時も耐えることはできず、元気の良い銘柄は却って指数以上によく下がります。しかし相場状況が良い時に高値を更新した直後は、他を圧倒するパワフルな上昇がみられているのです。