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生垣の種類と作り方 高さ・樹木(樹種)・植栽の基本(3ページ目)

生垣は「仕切り」「侵入制御(人止め)」「視線制御(目隠し)」「環境制御(防風・防火)」などを目的として用いられています。基本的な生垣の考え方を学び自分達に合った生垣をつくっていきましょう。

佐川 旭

執筆者:佐川 旭

家を建てるガイド


生垣の種類 1~3

生垣は目的より多種多様な種類があり、分け方もさまざまです。
6項目に分けて考えてみます。

1.高さの違い
2.形態の違い
3.樹種の特性の違い
4.植栽構成の違い
5.植栽間隔の違い
6.植栽の厚みによる違い


これら6項目をさらに詳しくほりさげると次のようなことが言えます。

1.高さの違い

高さによる機能の違いから、さらに3つのタイプに分けることができ、それぞれに役割があります。

◎低垣…高さ1.0m前後、仕切りの役割
◎並垣…高さ1.8m前後、目隠しの役割
◎高垣…高さ3.0m前後、強風や類焼(もらい火)などを防止する役割

2.形態の違い
常緑樹と落葉樹の違い、葉の違い、仕立て方などで違いが生じます。

◎常緑・落葉の違い……生垣の基本的な役割を「視線制御」とすれば、常緑樹を用いるのが一般的です。
◎葉の形態……針葉樹の方が枝葉が密な樹冠(ジュカン)をつくります。同じ広葉樹であっても小さな葉は密な樹冠を形成し、大きな葉は粗めな樹冠になりやすくなります。
◎仕立て方……生垣に求められる機能は、刈込みを行い葉の密度を高めて人工的に維持するのが一般的です。しかしなかには管理を最小限として自然樹形に近い形で維持する場合もあります。

3.樹種の特性の違い

樹種ごとにそなわっている特性や見所に着目して行われることも多くあります。

◎特徴的な形姿……樹形、葉形、葉色、白斑葉
◎季節感を演出……芽出し、紅黄葉、花(香り、鑑賞)、実(食用、生き物の誘引)

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