リフォームや収納に関するコーナーも用意
各会場(今回の「住まい博うめだ」も含めて)では、リフォームなどの展示コーナーも用意されます。ですから、このイベントは注文住宅だけでなく、分譲住宅などといった住友林業の事業の内容を総合的に知ることができる機会でもあります。例えばリフォームについては、住友林業では通常の耐震・断熱リフォームから「旧家リフォーム」まで幅広く展開しています。ですから、今後リフォームを検討されている方にとっても非常に勉強になるのが、「住まい博」だといえます。
「住まい博2013うめだ」では、このほか収納に関するセミナーも開催されていました。収納アイテムの紹介などもされていましたから、既に持ち家(マンションを含めて)をお持ちの方にも参考になる内容だと思います。要するに、住まいに対するどのような動機を持つ人でも、何か気付きを得られる機会になっているのです。
さて、注文住宅に話を戻すと、ハウスメーカーはたいてい、住宅展示場にモデルハウスを構えています。それは住友林業も同様ですが、それなのになぜこのような大がかりなイベントを行うのでしょうか。それは、住宅展示場のモデルハウスでは実はわからないことだれけだからです。
モデルハウスは既に完成している建物ですから、そこにどのような技術が盛り込まれているのか知ることはできません。もっとも最近は、モデルハウスの中に技術コーナーのような部屋も設けられることが多いのですが、それでも細かいところまではよくわかりません。一応、パンフレットなどで説明が行われるはずですが、見て触れて体験できる方が、私たち消費者にとっては親切なはずですよね。
住まいづくりで重要なのは、知識を得て不安を解消すること
ですから、このようなイベントを行うことで、より住友林業を知ってもらえるようにしているのです。特に住友林業は、プレハブ(工業化)住宅のハウスメーカーのように大きな工場があるわけではありません。プレハブ住宅のハウスメーカーは工場でどのように住宅部材を生産しているのかを消費者に見せることで、住まいづくりの仕組みを理解してもらうようにしているのですが、住友林業にはそれができないということです。ところで、注文住宅は何もないところから住まいづくりを行うスタイルです。そのため、私たちは数多くのことを勉強しなければいけません。ですので、様々なイベントに参加することで知識を蓄え、不安材料を取り除くことが必要になります。
その作業をしっかりと行った人なら、高い確率で「満足度の高い住宅」を建てることができるのです。今回は住友林業のイベントをご紹介しましたが、この記事で皆さんに理解して頂きたいことは実はそうしたことなのです。
私がことさら強調するまでもなく、住まいづくりというのは非常に高価な買い物で、多くの場合一生に一度の大切な出来事です。そんな住まいづくりを、皆さんに安心して行って頂けるようにハウスメーカーは様々なイベントや機会を設けようとしています。そこには、それぞれのハウスメーカーの「誠実さ」が見られると思います。
もちろん、住友林業の「住まい博」のようなイベントだけでなく、施工現場見学会や完成住宅の見学会など様々な催しが用意されています。できる限り、それらのイベントに参加して、一つひとつ疑問や心配事をクリアすることで、家族が安心安全に暮らせる質の高い住宅にたどり着けるのです。
そして、それらに参加する中で、皆さんはきっと信頼できる「人」に出会えるはずです。そうした段階を踏むことで、最終的に依頼先を決めることが重要であり、実際にそうして住まいづくりを行うことを私は強くお勧めします。