共働きで暮らすAさんの1日の家事の流れ
【朝の家事】前の日に仕分けしておいた洗濯物を洗濯機に入れ、スイッチを入れて洗濯しながらキッチンで朝食とお弁当づくり。朝食が終わったら後片付けをしつつ、洗濯物を干し、ゴミ出ししながら出勤。洗濯物は晴れた日はベランダに干し、雨の日は和室に干している。
忙しい毎日、複数の家事を同時にこなすことが多い。
【夜の家事】
仕事の帰りに夕食の材料のお買いもの。ついでにクリーニング屋に行って預けたスーツを受け取る。家に着いたら食材が入った買い物袋を持ってキッチンへ行き、袋から出した食品を仕分けて冷蔵庫や食品庫に入れたり、下ごしらえをしたり。
それから洗濯物を取り込んで、とりあえずベッドの上に投げおいて、食事作りの続き。食事が終わったら後片付けをしつつお風呂の準備。お風呂は最後に入った人が掃除。寝る前にベッドの上にある洗濯物を畳んで分類して、クローゼットに収納。明日の朝のためにお弁当の下準備と、脱衣室で脱いだ洗濯物の仕分け。
間取りによっては複数の家事を同時にこなすためには長距離の移動が必要なことも。
休日は普段できていない片付けや掃除をしたり、食事やお弁当のおかずの作り置きをしたり。アイロン掛けもあります。休みの日はできるだけ休息を取りたいものですが、結局家事で終わってしまうというご家庭も多いことでしょう。
家事の連係を強化する間取りリフォームが家事時短の鍵
家事の連係が悪い間取りではなかなか効率は上がらない。
家事は炊事、洗濯、掃除をそれぞれに単体でするものではなく、料理しながら洗濯をするなど、複数の家事を同時に行うケースが多いということです。
つまり家事の連係が時短の鍵!設備の交換リフォームで単体の家事時間を短縮しても、家事の連係が悪い間取りのままでは、なかなか効率は上がりません。
洗濯機から出してその場ですぐ振り返って干すことができれば家事がぐんとラクに早くできる(洗濯物の部屋干しの悩み解消リフォームより)
家事の連係は家の間取りに大きく左右されます。勝手口~キッチン~洗濯機~物干し場(屋外・室内)~畳む場所(アイロン掛け)~クローゼット(タンス)への移動がしやすい間取りにリフォームしておけば、家事の連係がしやすくなります。
例えば、洗濯機のすぐ後ろに部屋干しスペースがあれば、洗濯機から出してその場ですぐ振り返って干すことができます。また取り込んだ後、すぐそばで畳んでしまうことができる間取りなら更に効率は上がります。家事時短をするためには、設備の交換だけでなく、それぞれの家事の連係がしやすい間取りにリフォームしておくことも大切なポイントとなります。
では次のページでは家事連係の中心軸となるユーティリティのリフォーム、マンションリフォームでもできる家事時短の間取り、ストレートラインステップをご紹介します。