日本株に特化した独立系ファンドの投資先に注目を
これまで事業内容や財務内容が良いかどうかを判断するポイントについて、様々な角度から触れてきました。でも、3700社以上ある上場企業のなかから、事業内容や財務内容の良い企業をどのようにして見つけてくれば良いのでしょうか?私がいつも利用する方法のひとつが、日本株投信の投資先研究です。
さわかみ投信、ひふみ投信、鎌倉投信、コモンズ投信、みのりの投信など、日本株に特化した独立系の投資信託が、どのような銘柄に投資しているか? いずれの投信も、それぞれの運用哲学に従って、優れた企業に投資しているはずです。
そこで今回は、コモンズ投信が投資している日本株を見てみましょう。
コモンズ30は約30社の企業に集中投資している!
渋澤栄一の子孫である渋澤健さんが取締役会長、メリルリンチ日本証券などで活躍された伊井哲朗さんが代表取締役社長を務められるコモンズ投信株式会社。2007年に設立され、「コモンズ30ファンド」を運用しています。コモンズ30ファンドは、グローバル企業を中心に30銘柄程度に集中的に長期投資する運用スタイルです。投資期間は30年間という超長期を意識されています。
この約30社は、日本企業のなかで世界の成長を取り込む「真のグローバル企業」を中心に選ばれています。銘柄選択においては、財務等の基本的なデータに加え、企業固有の価値観や戦略等の「見えない資産」を重視しています。
さわかみファンド(さわかみ投信)の投資先が137銘柄、結い2101(鎌倉投信)の投資先が44銘柄、ひふみ投信(レオス・キャピタルワークス)の投資先が77銘柄ですから、コモンズ30ファンドの30銘柄というのがいかに集中的な投資であるかが分かると思います。(いずれも2013年9月30日現在)
コモンズ30ファンドは、金融機関を通さずに購入できる直販投信で、販売手数料はゼロ。月額3000円から毎月定額で積み立てることもできる投資信託です。