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2人に1人が予備軍?中高生に広がるスマホ依存症(2ページ目)

先日、総務省から衝撃的なデータが発表されました。それは、高校生の8割以上がスマートフォンを持っており、しかも、1日2時間以上使っている高校生は56%もいるのです。高校受験を機に、スマホを子どもに持たせる家庭が大半の今、わが子を「スマホ依存」にさせないために、一体何が出来るでしょうか。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

夜12時以降の使用は禁止!

1人1台スマートフォン時代がやってきた今、どう使いこなすかが重要。

1人1台スマートフォン時代がやってきた今、どう使いこなすかが重要。

夜遅くまで動画を見たり携帯アプリで遊んでいたりしているとしたら論外ですが、電話をするにもメールやLINEでメッセージをやりとりするにも、相手がいることですから、夜遅ければ相手に迷惑がかかります。確かに、相手が電話やメッセージを送ってくれば、こちらも返したくなるのが正直な気持ちです。

しかし、まだ、固定電話しかなかった時代、夜10時以降はなるべく電話をしない、どうしても電話をする場合は「夜分遅く申し訳ありません」の一言を付け加えるのが慣例でした。

そう考えれば、夜の11時、12時まで、電話やメッセージのやりとりをしていること自体、異常なことと言えます。ましてや、それが中高生の間で日常茶飯事であるのだからなおさらです。

夜12時以降も使用しているようなら即、没収してもOK。ただし、事前にルールとして告げておくことが大切です。

そんなこと言っても、「友達からメールやメッセージが来るんだから、返事をしないわけにはいかない」と反論されるのがオチでしょう。しかし、それは屁理屈です。大人として毅然とした態度でこう返しましょう。

「相手のことも考えずに、夜遅くまで、メールやメッセージのやりとりをするような人は、本当の友達ではない」と。

先にも紹介したように、夜中の1時、2時までスマホをいじるようになったら、歯止めが利かなくなっている証拠です。依存症と言っても過言ではありません。メールやメッセージのやりとりに限って言えば、相手がいることですから、自分が依存症になっているということは、相手も依存症にさせているということになります。

メッセージ相手を本当の友達として考えているのなら、「夜、何時までならメールもメッセージもOKだよ。ただし、それ以降は、寝るから返事できないよ」とお互いルールを決めることができるはずです。自分がメッセージを送るのを止めない限り、相手もメッセージを返すのを止められません。こうしたジレンマを断ち切るためにも、親として、ルールを明確にし、節度ある利用ができるような働きかけを大切にしたいですね。
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