パリ下町の本格派ビストロ、ル・バラタン
パリ20区のベルヴィル周辺は今若いパリジャンに人気の地区で、猥雑な繁華街にアジアやアフリカのエスニックなレストランが並ぶ中、おしゃれなカフェやワインバー、レストランが続々とオープンしています。そんな中、いちはやくこのエリアに店を構え、多くの人に愛されているビストロがあります。その名もル・バラタン。アルゼンチン出身の女性シェフ、ラケル・カレナさんが作るボリュームたっぷりでオリジナリティ溢れる料理は、うるさがたの料理批評家たちをも唸らせています。
パリの中心から離れた場所ですが、わざわざここに食べに来る観光客も多いとか。フィガロ・スコープ(フィガロ紙の情報サイト)が選ぶパリのビストロ・ベスト15にも選ばれた人気レストランなので、予約も早めにとらないとすぐに満席になってしまいます。
ル・バラタンのランチは前菜、メイン、デザート(またはチーズ)の3皿で18ユーロで、ディナーは3皿34ユーロから。この日のランチは、前菜にクレソンとココット卵のサラダ、子牛タンの酢がけ、ポワロネギの酢がけ、インゲン豆とハーブのサラダ。メインは子牛のすね肉の煮込みと、子羊の頸部肉の煮込み。デザートはフロマージュ・ブランのハチミツがけと、プディングでした。
ココット卵とドレッシング、ハーブをトッピングしたクレソンのサラダは、卵の半熟加減と甘めのドレッシングの相性がバツグン。子牛タンは、エシャロットと酢が効いていて、さっぱりと頂けました。
メインの子羊の頸部肉の煮込みは、ニンジンと煮込んだお肉が柔らかく、スパイスがよくしみ込んでいてとても美味。つけあわせがライスだったので、ちょうどカレーライスのような感覚で食べられました。デザートのフロマージュ・ブランはシンプルでしたが、プディングのほうは何とプリンの中にナッツが入っていてとても凝った味。コリコリとした食感も心地よいです。このデザートはお店の看板料理らしく、ディナーでもよく出されるとか。一度お試しあれ!
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■Le Baratin ル・バラタン
住所:3, rue Jouye Rouve 75020 Paris
Tel:01 43 49 39 70
営業時間:12:00~14:30、19:30~23:15
定休日:土曜昼、日・月曜
アクセス:メトロ2号線Pyrénéesより徒歩5分
ランチメニュー3皿18ユーロ~
ディナーメニュー3皿34ユーロ~