世界の文人が惹き寄せられたスイス、シルス

シルス

ローカル色豊かなエンガディン地方の小さな村、シルス 画像提供:スイス政府観光局 www.myswiss.jp

スイス東南部、イタリアやオーストリアの国境も近いサンモリッツは、世界的に有名な山岳リゾート地です。高級クラスのホテルや有名ブランドショップが立ち並び、冬と夏のシーズンは華やかな雰囲気に包まれます。「サンモリッツも良いけれど、もう少し静かでローカル色豊かな村に行ってみたい……」という人のために、ここでは美しい湖の間に位置するシルスの村をご紹介します。

スイス、エンガディン地方の谷筋に沿って連なる4つの湖。その西側にあるシルス湖とシルヴァプラーナ湖の間にある村がシルスです。サンモリッツから定期路線バスで約20分。鉄道が通っていないため移動は少し不便になりますが、静かで落ち着いた滞在を楽しむことができます。

シルス湖

湖畔沿いに散策コースが整備されている

シルスの村はシルス湖に近いバゼリア地区と、山側に1キロ近く入ったマリア地区に分かれています。

村の中心はマリア地区で、「シルスマリア(素敵な地名ですね!)」と呼ばれています。バス停を中心に周囲を5分も歩けば村の全容を掴むことができるでしょう。高台になった森の中には、城館風のホテル「ワルトハウス・シルスマリア」が建っています。湖に近いバゼリア地区には湖を望むことができるホテルもあり、湖畔の散策にとても便利です。 通り過ぎるにはもったいない場所なので、できれば1泊はしたいところです。


 
ニーチェハウス

シルス・マリアのニーチェハウス

ヘルマン・ヘッセやトーマス・マンにとっても、シルスはお気に入りの地でした。ドイツの哲学者、ニーチェも1883年から数年間、夏の間シルスに滞在。代表作「ツラトゥストラはかく語りき」をこの地で執筆しました。ニーチェが過ごした家は、現在ニーチェハウスとして一般公開されています。神秘的とも言えるシルスの周囲の山と湖が織り成すシルスの景観の中に身を置くと、多くの文人がこの地に引き寄せられたのも頷けます。

 

フェックス谷

エンガディン地方の桃源郷、フェックス谷

フェックス谷はシルスから南に向かって伸びる谷で、ぜひ足を伸ばしてみたい場所です。ポントレジーナ近くのロゼック谷と並び、ガイドが選ぶエンガディン地方のベストスポット。優しくなだらかな景観が谷奥まで続きます。谷は許可を得た地元の車以外は車乗り入れ禁止なので、とても静か。夏は高山植物、秋は紅葉とナナカマドの赤い実が訪れる人の目を楽しませてくれます。谷奥にはポツリとホテルが一軒あり、シルスマリアとの間を馬車の便が結んでいます。

 


シルスのホテル

シルスには20軒近くのホテルがありますが、おすすめホテルをいくつかピックアップしてみました。ここにご紹介したホテルワルトハウスを含め、2泊以上するとエンガディン地方のケーブルやロープウェイが無料になるチケットが入手できるホテルもあります。

※スイスホテル協会加盟のホテルは、1つ星(エコノミー)から5つ星(最高級)まで5段階の等級に分かれています。

■Hotel Waldhaus (ホテル・ワルトハウス)
森の中に囲まれたエンガディン地方を代表する最高級クラスのホテル。
等級:5つ星(最高級)
住所:Via da Fex 3
TEL:081-838 51 00
料金の目安:570~880 スイスフラン 
(夏季、ツイン一室、一泊あたり、朝・夕食付き、2人分の料金)
アクセス:サン・モリッツから車で約20分。サン・モリッツ鉄道駅~ホテル間の無料送迎サービスあり。

■Hotel Chesa Grischa (ホテル・チェーサ・グリッシャ)
シルス湖畔、バゼリア地区にあるこの地方の伝統的な建築様式のホテル。湖畔の散策に絶好のロケーション。
等級:3つ星(スタンダード)
住所:Via da Baselgia 4 CH-7515 Sils-Baselgia
TEL:081-838 50 70
料金の目安:250~280 スイスフラン
(ツイン一室、一泊あたり、朝食付き、2人分の料金)
アクセス:サン・モリッツから路線バスで約25分。

■Hotel Restaurant Fex
桃源郷のようなフェックス谷の最奥にあるホテル。
等級:星なし
住所:7514 Fex
TEL:081-832 60 01
料金の目安: 135~190スイスフラン
(一人一泊あたり、朝・夕食付きの料金)
アクセス:シルスマリアから馬車で約1時間。

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